2004.07.27

西ナイル熱、米カリフォルニアで初の死者、ロサンゼルスなど南部で感染者増加中

 この夏ロサンゼルスへの旅行を計画している人は、長袖シャツと長ズボンを忘れてはならないだろう。カリフォルニア州健康サービス局は7月22日、同州で西ナイル熱ウイルス感染による今年初の死亡者が発生したことを明らかにした。

 死亡したのは、オレンジ・カウンティに住む57歳の男性で、脳炎の症状を訴えて6月中旬に入院し、6月24日に死亡した。予備検査で西ナイル熱ウイルスの感染が判明していたが、7月21日になって州健康サービス局による検査で診断が確定した。

 カリフォルニア州は2003年に西ナイル熱ウイルスが浸入し、初めての感染者が出ている。米国ではこれまでの西ナイル熱の拡大状況から、2年目に大規模な流行が起きることが知られている。今年に入って多数の感染者が発生しているアリゾナ州やカリフォルニア州はこの“2年目効果”によると考えられている。

 7月23日現在、同州で感染者が発生しているのは、同州南部のロサンゼルスとその近郊の4つの郡で、ロサンゼルスで8人、東部のサンバーナディーノで23人、ロス南部のオレンジ・カウンティで1人、同東南部のリバーサイドで8人の計40人に達している。鳥や馬への感染も大半が南部に集中しているが、すでに北部のサンフランシスコ周辺でも死亡した鳥などからウイルスが検出されており、感染拡大は時間の問題と言えそうだ。

 なお、全米では7月20日現在で、182人の感染が確認されている。このうち、軽症の発熱が47人、重症の脳炎・脳症が75人、死亡が4人、不明・未確定が60人となっている。この数値にカリフォルニア州の死亡は含まれていない。

 米疾病対策センターの西ナイル熱情報はこちらを参照。(中沢真也)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 2018改定で加速! 診療実績ない病院は淘汰へ 日経ヘルスケアon the web FBシェア数:78
  2. 「おちんちんが小さいのでは?」と聞かれたら 泣かせない小児診療ABC FBシェア数:29
  3. インフルエンザ発症直後は心筋梗塞が増える NEJM誌から FBシェア数:93
  4. 心血管疾患二次予防のLDL-C目標値は70未満 特集◎生活習慣病 7つの新常識《3》 FBシェア数:70
  5. なぜ医療機関で「残念な上司」が増殖するのか 裴 英洙の「今のままでいいんですか?」 FBシェア数:449
  6. 褥瘡治癒の決め手は「亜鉛」にあった リポート◎木を見て森を見ずの褥瘡治療 FBシェア数:616
  7. 脳卒中で逝った大奥の支配者 天璋院篤姫 病と歴史への招待 FBシェア数:2
  8. デイサービスで感じた女子力とは? 病院珍百景 FBシェア数:33
  9. コールドポリペクトミーは抗凝固薬服用中の大腸ポリ… 学会トピック◎第14回日本消化管学会総会学術集会 FBシェア数:45
  10. 『君たちはどう生きるか』と救急受け入れ拒否 東謙二の「“虎”の病院経営日記」 FBシェア数:77
医師と医学研究者におすすめの英文校正