2004.07.26

タイでトリインフルエンザ感染地域が70カ所以上に、首都圏でも火の手上がる 

 タイのトリインフルエンザ流行が激しさを増している。7月に入ってからH5亜型の高病原性トリインフルエンザ発生が確認され、国際獣疫事務局(OIE)に報告された農場数は7月23日までの累計で73カ所となり、感染地域の拡大に歯止めがかからない状況だ。

 流行地域は、7月9日付けの報告で2カ所、13日付けの報告で新たに26カ所、23日付けの報告では、さらに45カ所と増加している。首都バンコクでも計11カ所の養鶏場で感染が発生している。処分された鶏などの集計はまとまっていないが、これまでに11万4186羽が死亡、または殺処分された。この数字からみても多くの農場がごく小規模なものであることが分かる。

 バンコクは人口約800万人、人口密度は1平方キロメートルあたり約5100人と、東京に迫る世界有数の大都市であり、ここに流行の火の手が及んだことは、再び人間への感染を招きかねない危険な事態と見てよいだろう。

 実際、タイ保健省では感染地域におけるインフルエンザ様疾患患者のサーベイランスに力を入れている。国際感染症学会に寄せられた報告によれば、24日までに感染地域に住む2人の少年が発熱や呼吸器症状を訴えた。このうち1人は迅速診断の結果、A型インフルエンザ陽性となったため、一時、トリインフルエンザの可能性例とされたが、その後の検査でH3型(香港型)インフルエンザであることが判明した。

 OIEの最新報告はこちらまで。(中沢真也)

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