2004.07.20

「プール熱」の患者数、昨年同時期の2倍を超える水準に−−感染症週報第27週から

 咽頭結膜熱(プール熱)の患者数増加が止まらない。国立感染症研究所感染症情報センターが7月16日に公表した2004年第27週(6月28日〜7月4日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、咽頭結膜熱の患者数は第27週にも増加し、過去10年間の年間最高値を上回る新記録を更新し続けている。

 定点当たり報告数(1医療機関当たりの患者数)の全国平均値は0.95で前週の0.87からさらに増えた。ゴールデンウイーク前の第17週(0.37)と比較すると、10週間でほぼ2.5倍に増加している。2003年の同時期(0.49)と対しては2倍を超える水準になっている。都道府県別では埼玉県(1.8)、富山県(1.7)、神奈川県(1.6)が多い。

 A型溶血性レンサ球菌咽頭炎は第23週以来、定点当たり報告数の減少が続いている。しかし、第7週以降、第19週を除いて過去10年の同時期の最高値を上回る高い水準になっている。都道府県別では愛媛県(4.0)、山形県(3.2)が多い。

 手足口病は例年に比べると報告数が少なく、定点当たり報告数は1996年に次いで低い水準になっている。第20週から緩やかな上昇が続いており、第27週も増加した。例年27週から29週の夏休み直前にピークを迎え、夏休みに入ると報告数は急速に減少する傾向がある。都道府県別では兵庫県(3.3)と福岡県(2.9)が多い。

 全数報告の対象となる感染症については以下の通り(7月8日集計分)。
 1類感染症:なし。
 2類感染症:コレラ4例(フィリピン3例、タイ1例)、細菌性赤痢5例、腸チフス1例、パラチフス2例。
 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症99例(うち有症者77例)。大阪府(14例)、福岡県(10例)、愛媛県(9例)が多い。
 4類感染症:つつが虫病1例、デング熱2例、日本紅斑熱2例、マラリア1例、レジオネラ症1例、E型肝炎1例、A型肝炎1例。
 5類感染症:アメーバ赤痢5例、ウイルス性肝炎2例(いずれもB型)、クリプトスポリジウム症1例、クロイツフェルト・ヤコブ病3例(いずれも孤発性)、激症型溶血性レンサ球菌感染症1例、後天性免疫不全症候群10例(AIDS4例、無症候6例)、ジアルジア症2例、梅毒4例、破傷風1例。

 詳しくは、感染症発生動向調査週報を参照(pdfファイル)。(中沢真也)

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