2004.07.12

【感染症週報第26週から】 咽頭結膜熱は過去10年間の年間最高値上回る水準続く

 国立感染症研究所感染症情報センターが7月9日に公表した2004年第26週(6月21日〜6月27日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、第25週に引き続き、咽頭結膜熱(プール熱)が過去10年間の年間最高値を上回り、新記録を更新した。第26週の定点当たりの報告数(1医療機関当たりの患者数)は0.87と前週の0.83からさらに増えた。2003年の同時期(0.44)のほぼ2倍になっている。都道府県別では大分県(2.4)、富山県(2.1)、福井県(1.2)が多い。全国の多くの幼稚園、保育園、小学校が夏休みに入る第30週までは警戒を続ける必要がありそうだ。

 A型溶血性レンサ球菌咽頭炎は、第23週から4週連続で定点当たり報告数が減少したが、過去10年間の同時期の最高値を上回る高い水準が続いている。都道府県別では愛媛県(4.5)、山形県(3.2)、宮崎県(3.1)が多い。

 感染性胃腸炎は第11週にピークに達した後、減少する傾向にある。しかし、例年に比べやや高い水準で推移している。都道府県別では、福井県(9.3)と鳥取県(8.1)が多い。

 麻疹は今年に入って過去10年の最小値を下回る過去最低水準が続いている。定点当たり報告数の全国平均値は0.01、全国約3000カ所の小児科定点からの報告総数はわずか31件と少ない。都道府県別では徳島県(0.09)、岐阜県(0.08)、兵庫県(0.06)が多いが、徳島県が2件、岐阜4件、兵庫8件に過ぎない。

 全数報告の対象となる感染症については以下の通り(7月1日集計分)。
 1類感染症:なし。
 2類感染症:コレラ7例(フィリピン6例、インド1例)、細菌性赤痢18例、パラチフス4例。
 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症115例(うち有症者75例)。愛媛県(29例)、千葉県(16例)、大阪府(14例)が多い。
 4類感染症:つつが虫病2例、日本紅斑熱1例、レジオネラ症2例、E型肝炎1例。
 5類感染症:アメーバ赤痢8例、ウイルス性肝炎2例(いずれもB型)、クロイツフェルト・ヤコブ病1例(孤発性)、後天性免疫不全症候群7例(AIDS1例、無症候6例)、ジアルジア症1例、髄膜炎菌性髄膜炎1例、梅毒4例、破傷風1例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症4例。

 詳しくは、感染症発生動向調査週報まで(pdfファイル)。(中沢真也)

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