2004.07.12

松下エコ SARSウイルスや多種のアレルゲンを不活化する空気清浄機用フィルターを開発

 松下エコシステムズは7月8日、イヌ・ネコの上皮、カビなど多種類のアレルゲンを捕捉して不活化する機能性材料「スーパーアレルバスター」を開発したと発表した。今後、重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスなどを不活化できる緑茶カテキン成分を加えた空気清浄機用フィルターを開発し、製品に導入していく。多種類のアレルゲンやウイルスの不活化、抗菌性を実現する複数の薬剤を均一に分散し、安定化させてフィルター基材上に定着する複合化技術とコーティング技術に新規性がある。

 スーパーアレルバスターは、同社の従来品「アレルバスター」で実現していたダニと花粉のアレルゲン不活化機能に加え、イヌ・ネコの上皮とカビなどのアレルゲンに対する不活化を実現した。フィルターで捕捉したアレルゲンに材料内のフェノール系水酸基が付着して抗原抗体反応を起こりにくくすることでアレルギー反応を低減する。

 また、緑茶カテキンは、フィルターで捕捉したウイルスにコーティングされる状態になり、優れた抗ウイルス作用を発揮する。ヒト由来のSARSウイルスを緑茶カテキン含有フィルターと緑茶カテキンを含まないフィルターに6時間接触反応させ、反応後のウイルス液をアフリカミドリザルの腎継代細胞に加えたところ、緑茶カテキンを含まないフィルターではウイルス感染に特有の細胞変性が見られたが、カテキン含有フィルターに接触したウイルス液では同様の反応は見られなかったという。

 これらの機能について、松下エコシステムズでは、アレルゲンの不活化については英Edinburgh大学、SARSウイルスの不活化については中国の研究機関の協力を得て検証した。技術については2004年10月開催の日本防菌防黴学会で発表予定としている。

 松下エコシステムズのプレスリリースはこちらまで。(中沢真也)

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