2004.07.07

アジア各地でトリインフルエンザが再発、4カ国で4万羽強が死亡、殺処分に

 アジア各地でH5N1ウイルスによる高病原性トリインフルエンザが発生している。6月から7月にかけて新たな発生が見られているのは、中国、タイ、ベトナム、インドネシアの各国だ。国際獣疫事務局(OIE)によると、少なくとも4カ国で4万羽以上がトリインフルエンザウイルスの感染で死亡、または殺処分された。

 中国では、国営新華社通信などの情報を総合すると、安徽省巣湖市の農場で7月3日に突然発生し、7月5日にH5N1高病原性トリインフルエンザウイルスが検出された。8160羽のうち1850羽が感染し、1520羽が死亡したため、残りの6640羽を殺処分した。

 タイでは、アユタヤ市の北西30kmほどのPak Hai村で7月1日にH5亜型の高病原性トリインフルエンザによる産卵鶏への感染が発生し、2万6000羽のうち1500羽が感染し、うち700羽が死亡したため、残りの2万4500羽が殺処分された。

 ベトナムでは、ホー・チ・ミン市から約280kmほどのベトナム最南部メコンデルタ地帯のBac Lieu郡で発生、6月29日にH5亜型のトリインフルエンザと判明した。感染数は不明だが、5000羽のうち、685羽が死亡、3000羽が殺処分されている。

 インドネシアでは、南スマトラ、中央ジャワ、ヨギャカルタの計4地域で6月1日から16日の間に、産卵鶏、ウズラ、野生のカモなどにH5N1感染が発生し、計4611羽の死亡が報告された。

 いずれも今年冬の発生に比べると限定的で、迅速な殺処分や消毒、隔離が進められたが、H5N1流行の脅威が決して消滅したわけではないことを改めて見せつけた形だ。今後、日本でも、感染した渡り鳥の飛来などによって再び大きな農業被害や人間への感染が起きる可能性が高いと見るべきだろう。(中沢真也)。

■ 参考図書 ■

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