2004.07.05

【感染症週報第25週】  咽頭結膜熱が過去10年の年間最大値超える

 国立感染症研究所の感染症情報センターが7月2日に公表した2004年第25週(6月14日〜6月20日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、咽頭結膜熱(プール熱)の定点当たり報告数(1医療機関当たりの患者数)の全国平均値は0.83で前週の0.61から約36%増加し、同時期では過去最高だった2003年第25週の0.42のほぼ2倍、過去最高値を記録した2003年第29週の0.77も上回った。2000年以降、それまでは見られなかった冬季の増加が見られるようになり、特に2003〜2004年にはこの傾向が顕著だった。また以前は学童の罹患が中心だったが、本年は5歳以下が80%を占めている。都道府県別では、富山県(2.1)、宮崎県(1.8)、島根県(1.7)が多い。

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数の全国平均値は、第22週から3週連続して減少し、1.85になった。しかし、第19週を除き今年7週以降、過去10年間の同時期の最高値を記録している。都道府県別では愛媛県(4.0)、山形県(3.8)、新潟県(3.7)が多い。

 ヘルパンギーナの定点当たり報告数の全国平均値は2.38と前週の1.66から約43%増加した。流行状況は平年並みだが、例年第27〜30週頃にピークを迎えるため、今後も患者数が増加する可能性があると見られる。都道府県別では三重県(6.7)、福井県(6.5)、愛媛県(6.1)が多い。

 風疹の定点当たり報告数は0.03、全国約3000カ所の小児科定点からの報告総数は98件と100件を切って1999年以降の例年並みになったが、徳島県では0.22とやや多くなっている。

 全数報告の対象となる感染症については以下の通り(6月24日集計分)。
 1類感染症:なし。
 2類感染症:コレラ31例、細菌性赤痢12例、パラチフス1例。
 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症73例(うち有症者47例)。
 4類感染症:Q熱1例、つつが虫病3例、日本紅斑熱1例、レジオネラ症3例、E型肝炎1例、A型肝炎1例。
 5類感染症:アメーバ赤痢11例、ウイルス性肝炎5例(いずれもB型)、
クロイツフェルト・ヤコブ病2例(2例とも孤発性)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、後天性免疫不全症候群10例(いずれも無症候)、ジアルジア症1例、梅毒1例、破傷風2例、急性脳炎1例。

 詳しくは感染症発生動向調査週報まで(pdfファイル)。(中沢真也)

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