2004.06.30

風疹及び風疹症候群が累計で3258人に、2000年以降の1年間報告数をすでに超える−−感染症週報第24週から

 国立感染症研究所感染症情報センターが6月25日に公表した2004年第24週(6月7日〜6月13日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、風疹および風疹症候群の報告数が累計で3258人となり、2000年以降の1年間報告数をすでに超えてしまった。患者数は全国約3000カ所の小児定点医療機関から報告されるが、24週の定点当たり報告数は0.05で23週と同じ水準にあり、今年最高だった0.08(16週および20週)より少なくなっている。ただし、累積報告数では、2000年の3123人、2001年の2561人、2002年の2971人、2003年の2795人を超えており、感染症情報センターも「注目すべき感染症」で取り上げるなど、注意を呼びかけている。都道府県別では、累積定点当たり報告数が多いのは、群馬県、大分県、栃木県、鹿児島県が多く、沖縄県や福岡県、埼玉県などでも目立っている。

 咽頭結膜熱は例年に比べて高い水準にあり、夏の流行期に向けて報告数が増加している。第24週の定点当たりの報告数(1医療機関当たりの患者数)は0.61で、23週の0.60から微増となった。過去10年で最も報告数が多かった2003年の同時期の0.36と比べて約1.7倍になっている。都道府県別では福井県(1.8)、富山県(1.7)、島根県(1.7)が多い。

 A型溶血性レンサ球菌咽頭炎は、第20週から4週連続で定点当たり報告数が2.0を超えていたが、24週は1.98で2.0を割った。ただし第19週を除き、第7週以降、過去10年間の当該週を上回る高い水準が続いている。都道府県別では山形県(4.6)、新潟県(4.2)、愛媛県(3.8)が多い。

 感染性胃腸炎では、定点当たり報告数は、12週から減少傾向が続いている。ただし、過去5年間の同時期に比べてやや多い状態で、都道府県別では、鳥取県(10.7)、福井県(9.8)、大分県(9.3)で目立っている。

 このほかでは、マイコプラズマ肺炎が定点当たり報告数が増加、過去5年間の同時期と比較してかなり多い状態になっている。都道府県別では、宮城県(1.3)、山形県(1.2)、群馬県(1.2)で目立っている。

 全数報告の対象となる感染症については以下の通り(6月17日集計分)。
 1類感染症:報告なし。
 2類感染症:コレラ2例、細菌性赤痢5例、パラチフス 1例
 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 78例(うち有症者47例)
 4類感染症:オウム病1例、Q熱1例、つつが虫病3例、日本紅斑熱2例、マラリア1例、レジオネラ症2例、E型肝炎1例、A型肝炎1例
 5類感染症:アメーバ赤痢11例、ウイルス性肝炎1例、クロイツフェルト・ヤコブ病1例、後天性免疫不全症候群14例、髄膜炎菌性髄膜炎1例、梅毒9例、破傷風1例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例。
(補)他に、報告遅れとして先天性風疹症候群1例、急性脳炎2例。

 詳しくは、感染症発生動向調査週報まで(pdfファイル)。(三和護)

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