2004.06.25

アスピリン325mg投与は81mg投与に比べアスピリン抵抗性の発症率が半減

 虚血性脳卒中などの予防を目的に、抗血小板薬としてアスピリンを服用しても、アスピリン抵抗性があり、充分な抗血小板反応が現れない場合がある。そうしたアスピリン抵抗性の発症率が、アスピリン投与量によって異なり、1日325mg投与は1日81mg投与よりも同発症率が半減することがわかった。6月24日の一般口演で、米Northwestern Memorial HospitalのM.J.Alberts氏が発表した。

 同氏らは、虚血性脳卒中または一過性脳虚血性発作の診断を受けた人で、アスピリンを服用していた59人について、PFA‐100試験を行って血小板機能を測定した。

 その結果、抗血小板作用が見られないアスピリン抵抗性は、アスピリンを1日81mg服用していた22人中16人(73%)に見られたのに対し、1日325mg服用していた37人のうち12人(32%)にしか見られなかった(p<0.005)。

 さらに、アスピリン抵抗性の割合とアスピリンの種類について見てみると、統計的有意差はなかったものの、腸溶コーチングされたアスピリンを服用していた人では同割合は73%、そうでないアスピリンを服用した人の同割合は39%と、腸溶コーチングのアスピリンを服用していた人にアスピリン抵抗性が多い傾向が見られた。

 現状では、抗血小板薬としてのアスピリン投与量の最適量はわかっていない。Alberts氏は、アスピリン投与量を患者に合わせて調整することで、アスピリン投与による虚血性脳卒中の予防効果が上がるのではないか、としている。
(當麻あづさ、医療ジャーナリスト)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 病室でトコジラミ発見!入院患者をどう守る? リポート◎患者への被害を寸前で防いだ信州大学病院の危機対応 FBシェア数:182
  2. 57歳男性。息切れ 日経メディクイズ●胸部X線 FBシェア数:0
  3. 心筋梗塞を自力で治療し搬送された看護師の話 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:163
  4. 7%の減量で本当に脂肪肝が治るか検証してみた 記者の眼 FBシェア数:126
  5. 大人の自閉スペクトラム症は第二の新型うつ病? 宮岡等の「精神科医のひとりごと」 FBシェア数:156
  6. 新専門医制度、期待と不安の中で8400人が船出 特集◎走り出した新専門医制度《プロローグ》 FBシェア数:27
  7. 糖尿病治療のEvidence-Based Med… 糖尿病治療のエビデンス FBシェア数:51
  8. サブスペシャリティー専門医はどう取るの? 特集◎走り出した新専門医制度《どうなる?新制度-1》 FBシェア数:50
  9. 精神科単科病院を取り巻く差別の可視化 その死に誰が寄り添うか−精神科単科病院にて FBシェア数:53
  10. 患者さんの死で気づいた診療所の役割 うさコメント! FBシェア数:27
医師と医学研究者におすすめの英文校正