2004.06.23

卵巣摘出女性の性欲減退、男性ホルモンパッチで著明に改善、第3相臨床試験で判明

 卵巣を摘出した結果、性的欲求の減退(HSDD:Hypoactive Sexual Desire Disorder)に悩む女性533人に対して、テストステロン貼付剤の効果を確認する大規模第3相臨床試験を実施したところ、24週目で満足できる性的活動が開始時点に比べて大幅に増加し、プラセボに対して統計的有意に有効であることが分かった。米Texas州HoustonのBaylor大学医学部産科のJohn Buster氏が6月16〜19日に開催された第86回内分泌学会年次総会で報告した。米Procter&Gamble社が6月17日に発表したもの。

 Buster氏らは、卵巣を切除し、HSDDがある女性(平均49歳)533人を対象とした第3相臨床試験として、満足できる性的活動を第一エンドポイントとするテストステロン貼付剤のプラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。投与群には、週2回貼付で24週間、1日当たり300μgのテストステロンを経皮投与し、プラセボ群と比較した。

 その結果、満足感のある性的活動の回数は開始時点に対して51%増加したほか、性的欲求スコアも開始時点より49%増加し、プラセボに対して統計的有意に性的活動を活発化した。男性ホルモン投与に伴う副作用はプラセボよりもやや投与群が高かったが、ほとんどの副作用は穏やかだった。

 外科的理由による閉経女性におけるHSDD改善を目的としたテストステロン貼付剤に関しては、米George Washington大学のJames Simon氏らが主導した562人対象の大規模臨床試験でも良好な結果が得られている。HSDD改善用のテストステロン貼付剤で米食品医薬品局(FDA)の認可を得た製品は今のところない。

 本件についての米P&G社のプレスリリースはこちらまで。(中沢真也)

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