2004.06.10

米国人がよくのむビタミン・ミネラル以外のサプリのトップは、エキナシア イチョウ葉、ガーリック、ジンセンが続く――米NHIS調査

 米国疾病対策センター(CDC)が毎年行っている国民健康調査「NHIS」(National Health Interview Survey)のうち、サプリメント使用に関する2000年度調査の結果がこのほどまとまり、米国栄養協会(ADA)の学術誌である『Journal of the American Dietic Association』誌6月号で発表された。

 2000年度調査では初めて、ビタミン・ミネラル以外のサプリメント(非VMサプリ)の使用状況に関するアンケートを実施。ハーブ系を中心とする25成分からの選択式で、最も多くの非VMサプリユーザーの支持を集めたのは「エキナシア」だった。

非VMサプリを「のんだことがある」米国人は14.5%、「常用している」は6.0%

 NHIS調査は、1957年にスタートした、米国民の健康状態に関する年次調査。全米から抽出した世帯を調査員が訪問して調査する。サプリメントの使用状況に関しては、1987年、1992年と2000年の3回、通常の設問に上乗せする形で調査が行われている。

 2000年度調査では、成人3万2374人に対して、サプリメント使用に関するアンケートが行われた。ビタミン・ミネラルの使用に加え、非VM系のサプリメントを「過去1年間に使ったことがあるか」を質問。使用経験がある人に対して選択肢を示し、「常用している(daily useの)非VMサプリ」を選んでもらった。

 その結果、過去1年間に非VMサプリをのんだことがある米国人は、調査対象者の14.5%を占めることが判明。「常用している」と答えた人も6.0%に上った。非VMサプリの使用比率は、「35歳以上の非ヒスパニック系白人で、教育水準が高く、中流以上の暮らしをしており、飲酒習慣があり、喫煙歴はあるが現在は禁煙しており、定期的な運動を行っている」人で高かった。

愛用者が多い非VMサプリは、エキナシア、イチョウ葉とガーリック、ジンセン、セントジョンズウォート

 非VMサプリの使用経験者(全体の14.5%)に尋ねた「常用している非VMサプリ」では、エキナシア、イチョウ葉とガーリック、ジンセン、セントジョンウォートが上位を占めた(表)。

 5位のセントジョンズウォートまでは、米国民の2%以上(非VMサプリユーザーの15%以上)が使っている、愛用者が特に多いサプリメントといえる。

 ちなみに、民間調査会社などが過去に行った調査では、イチョウ葉、ガーリックとジンセンの3成分が常にトップ3を占めている。エキナシアがこれらより上位に来た調査結果は初めてだろう。

 もっとも、調査で示した選択肢はほとんどがハーブ系のサプリメント成分で、グルコサミンやコエンザイムQ10、カルニチン、あるいはハーブ系でも主にダイエット目的で使われるエフェドラ(麻黄。現在はサプリメントへの配合を禁止)などは、選択肢に含まれていない。そのためもあってか、最も多かった回答は、「常用している非VMサプリはあるが、選択肢にはない」の38.8%だった。

VMサプリは米国民の3人に1人が常用

 一方の「ビタミン・ミネラル」(VM)サプリメントは、2000年度調査では33.9%が「常用している」と回答。1987年度調査の23.2%、1992年調査の23.7%と比べ、大幅な伸びをみせた。

 常用しているVMサプリの種類については、マルチビタミン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEとカルシウムの五つの選択肢を示して調査。マルチビタミンの形でVMサプリを常用している人が最も多く、2000年度調査では27.9%と、ビタミン常用者の8割強を占めた。

 1987年調査との比較では、マルチビタミンの常用者が10.5ポイントの伸び。個別の成分サプリは、ビタミンAが1.2ポイント、ビタミンCが3.3ポイント、ビタミンEが7.3ポイント、カルシウムが6.1ポイントの伸び(ビタミンCとカルシウムは1992年調査、ほかは1987年調査との比較)となっており、選択肢の中ではビタミンEの単剤ユーザーが最も増えていることがわかった。

 この論文のタイトルは、「Use of vitamin, mineral, nonvitamin, and nonmineral supplements in the United States: The 1987, 1992, and 2000 National Health Interview Survey results」。アブストラクトは、こちらまで。(内山郁子)


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