2004.06.07

スタチン服用で大腸癌の発症リスクが半減、イスラエルの調査で判明

 スタチンはまさしく万能薬の様相を呈してきた。イスラエルの大腸癌患者と対照群約4000人に対する症例対照研究の結果、スタチン服用者は服用していない者に比べ、大腸癌の発症リスクが51%低いことが米Michigan大学のStephen Gruber氏らの研究で明らかになった。発表に先立って行われた6月6日の記者会見で同氏が概要を報告したもの。

 研究はイスラエル内で1998〜2004年にかけて実施された。病理学的に大腸癌と診断された症例群1849人と、性、年齢、人種を一致させた対照群1959人に対し、スタチン服用の有無を比較した。その結果、症例群ではスタチン服用者が5.8%だったのに対し、対照群では11.3%と対照群が有意に多く、オッズ比は0.49でスタチン服用者の大腸癌発症リスクは半減することが判明した。ただし、Gluber氏は、「観察研究であり、スタチンを大腸癌予防薬として推奨するエビデンスにはならない」としている。

 本研究の詳細は6月7日午後のプレナリーセッションで報告される。(中沢真也)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. アルツハイマー治療薬開発が進まない理由 理化学研究所神経蛋白制御研究チームシニア・チームリーダーの西道隆臣氏に聞く FBシェア数:118
  2. JCHO東京高輪病院で感染症内科医7人一斉退職 2017年4月から、ほぼ全科で土曜休診に FBシェア数:640
  3. 広がる中学生のピロリ検診・除菌 ニュース追跡◎エビデンス乏しく副作用の懸念も FBシェア数:547
  4. 酸素療法で飛んで行ったメガネ 倉原優の「こちら呼吸器病棟」 FBシェア数:69
  5. 急性肺塞栓除外のための新臨床ルールの提案 Lancet誌から FBシェア数:288
  6. なんでこんな検査を定期健診に入れている? 記者の眼 FBシェア数:206
  7. 「救急医にはアイデンティティーがない」の呪い 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:55
  8. 57歳男性。両下腿から足背の浮腫と紫斑 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  9. 大型マンション近くでも埋まらない医療モール その開業、本当に大丈夫ですか? FBシェア数:1
  10. 高齢者の微熱、実は重篤なケースも 大井一弥の「即解!高齢者薬物治療のピットフォール」 FBシェア数:34