2004.06.07

【ASCO2004ダイレクト】 第40回米国臨床腫瘍学会年次集会がニューオーリンズで開幕

 米Louisiana州New Orleansで6月5日、米国臨床腫瘍学会(ASCO:American Society of Clinical Oncology)第40回年次集会が開幕した。開催期間は6月8日までの4日間。登録済みの参加者数は主催者推定で約2万5000人、会期中に発表される演題数は3700を超える。

 腫瘍内科系の臨床学会だけに、発表の多くを臨床治験と関連する話題が占めるが、今大会のメインテーマは「高品質な腫瘍ケアを提供し続けてきた40年間」。癌とその治療に耐え抜いた「癌生存者」に対するフォローアップの重要性を訴えている。

 ASCO創設40周年に当たる今期大会では、いくつかの記念イベントが行われている。記念冊子と40年の学会活動を紹介するビデオが配布されたほか、展示会場内の主催者エリアには、ASCO創設以来のエピソードを紹介する「ASCO博物館」が設置され、来場者の注目を集めている。開会セッションでは、7人のASCO創設者と歴代の学会長が招待され、一人ひとり紹介された。

 大会3日目の午後に行われるプレナリーセッションでは、大腸癌に対してスタチン投与が51%のリスク低減に関与したとする米Michigan大学の研究など5つの演題が報告される。

 通常の登録締め切り(2003年12月)では対応できない最新の第3相臨床試験結果を報告する「Late-Breaking」には23題が採用された。なかでも特に注目に値する演題として、放射線照射単独に比べ、放射線照射とセツキシマブ投与が頭頸部癌患者の生存期間をほぼ2倍に延長したとする米Alabama大学の研究など8題を「High-Impact」演題として参加者やメディアに注目を訴えている。(中沢真也)


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