2004.06.07

大腸癌切除後の補助療法 カペシタビンの経口投与が5-FUボーラスと同等の効果

 転移性大腸癌の切除後の補助抗癌薬療法に対する、カペシタビン(一般名)に関する治験第3相で、従来の5-FUと同等の効果を示す結果が出た。6月6日の一般口演で、英Glasgow大学のJ.Cassidy氏が報告した。従来の5-FUがボーラス注射であるのに対し、カペシタビンは経口投与なので、患者にとってもコンプライアンスの向上が期待できる。

 同研究グループは、デュークCの切除後大腸癌患者1987人を、無作為に2群に分けた。一方にはカペシタビン(1250mg/m2、1日2回、14日間投与を3週間毎に行う)を、もう一方には5-フルオラシル(5-FU)とレウコボリン(LV)の投与を、それぞれ24週間行った。5-FU/LVのレジメンは、メイヨークリニック・レジメンと呼ばれるもので、LV20mg/m2と5-FU425mg/m2を5日間、4週間毎に投与するものだった。追跡期間の中央値は、3.8年だった。

 その結果、カペシタビン群と5-FU/LV群の、病気の再発がない状態での生存率(DFS)は、同等(ハザード比0.89;95%信頼区間:0.76〜1.04)だった。

 さらに、生存率やDFSについては、僅かに統計的有意差は見出せなかったものの、カペシタビン群が5-FU/LV群より高い傾向が見られた。

 また、下痢や口内炎、好中球減少症といった副作用については、カペシタビン群の方が5-FU/LV群よりも少なかったとしている。

 同研究グループはこの結果から、大腸癌への補助抗癌薬療法については、カペシタビンが5-FU/LVに取って代わるべきだ、と結論付けている。
(當麻あづさ、医療ジャーナリスト)

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