2004.06.06

乳癌骨転移に対するゾレドロン酸の有用性、本邦プラセボ対照無作為化試験で明らかに

 新世代のビスホスホネートであるゾレドロン酸が乳癌骨転移例における骨合併症の発症数をプラセボに比べ43%減少させることが、本邦で実施された無作為化二重盲験試験で明らかになった。兵庫県成人病センターの河野範男氏らが5日のポスターセッションで報告した。

 対象は、溶骨性転移を認める乳癌228例。これらの症例はゾレドロン酸4mg(114例)もしくはプラセボ(114例)の15分静注を4週間毎に、1年間の投与を受けた。

 13カ月間にわたる観察期間において、主要評価項目である「病的骨折、脊髄圧迫、骨病変に対する放射線療法・外科的手術」(骨合併症)の年間発生率(合併症数/例数/年)は、プラセボ群1.10に対しゾレドロン酸群では0.63となり、ゾレドロン酸群で43%の有意な減少を認めた(p=0.016)。個々の合併症を経験した患者比率も、ゾレドロン酸群で減少していた。

 さらに、ゾレドロン酸群では試験開始2週間後より一貫して、試験開始時に比べ著明な疼痛スコアの低減が認められた。忍容性は両群とも同程度で、血清クレアチニン上昇はゾレドロン酸群1例に対しプラセボ群では7例に認めた。

 以上より河野氏らは「日本人の乳癌骨転移に対するゾレドロン酸の臨床的有用性が確認された」と結論付けた。

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 初期臨床研修のローテ、7科必修に戻るらしいよ 中山祐次郎の「切って縫うニュース」 FBシェア数:67
  2. 米高血圧ガイドライン改訂、基準値130/80に 学会トピック◎第66回米国心臓協会学術集会(AHA2017) FBシェア数:414
  3. 5歳男児。頭部の脱毛性病変 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  4. 摘便希望で救急搬送!? 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:3
  5. 関節リウマチの原因は腸内細菌の乱れ Unmet Medical Needs 2017 秋 FBシェア数:742
  6. 労基署に踏み込まれる前に医療界がすべきこと 全国自治体病院協議会会長の邉見公雄氏に聞く FBシェア数:700
  7. 胃潰瘍後のPPIはいつまで続ける? 田中由佳里の「ハラワタの診かた」 FBシェア数:170
  8. CKDの原因に便秘 便秘薬に腎保護作用 Unmet Medical Needs 2017 秋 FBシェア数:362
  9. アロハに仮装…あえて道化を演じる病院長の思い 記者リポート FBシェア数:315
  10. 画像の異常所見は肉眼でも見てみよう! 画像診断大国の若手医師へ FBシェア数:0