2004.04.28

オンライン通販が未成年者喫煙の温床に たばこのオンライン購入は極めて簡単、未成年者による購入実験で確認

 未成年のたばこ購入に対する指導や監視を強めても、インターネット通販が大きな抜け道になる。米国で未成年者を被験者として行われたインターネット利用によるたばこ購入実験で、4人のうち3人がたばこの入手に成功、オンライン通販が未成年者喫煙の温床に成り得ることが証明された。米San Diego州立大学のJennifer Jensen氏らの研究結果で、米国医師会誌Journal of American Medical Association(JAMA)2004年4月21日号にResearch Letterとして掲載された。

 Jensen氏らは、15〜16歳の被験者にインターネットアカウントとメールアドレス、ノート型パソコン、プリンターを貸与し、独力でタバコ販売サイトを見つけて紙巻きたばこ1カートンを購入するように指示した。その結果、ほぼ全員が平均26分間で販売サイトを発見し、7分以内に注文できた。最終的に30人中23人(76.7%)が郵送でたばこを受け取ることに成功した。これは、カリフォルニア州内における他の購入手段による成功率である12〜17%よりもはるかに高い。しかも販売価格は平均で約23ドルで、カリフォルニア州の平均店頭価格43ドルよりも格段に安い。こうしたことから著者は、未成年喫煙者にとって、インターネット環境はたばこを容易かつ低価格で入手し得る手段だと結論づけている。

 なお、日本ではたばこ自動販売機が約63万台(2002年)あり、多くが屋外に設置されていて、未成年喫煙者の7割が自販機で購入している。インターネット通販を利用するまでもない“未成年喫煙天国”と見ることができるだろう。

 本論文の原題は、「Availability of Tpbacco to Youth Via the Internet」。アブストラクトは用意されていない。(中沢真也)

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