2004.04.27

【SARS速報】 中国のSARS流行でWHOの国際専門家チーム第一陣、28日から調査を開始

 世界保健機関(WHO)は4月26日、中国で新たに発生した重症急性呼吸器症候群(SARS)流行の感染源調査などのため、疫学、ウイルス学、感染症対策、バイオセーフティなどの専門家を含むチームを同日派遣したと発表した。到着後、28日から調査を開始する予定だ。

 WHOでは、現在までに判明している情報から、感染源は北京の国立ウイルス学研究所である可能性が高いと見ている。同研究所ではSARSコロナウイルスの研究とワクチン開発が行われている。今回の感染者の中で、安徽省出身で安徽医科大の大学院生で国立ウイルス学研究所で研究に従事した26歳の女性と北京市在住で国立ウイルス学研究所勤務の31歳の男性が発症している。ただし、26歳女性の発症は3月25日、31歳男性の発症は4月17日と23日ものずれがあり、WHOでは、実験環境で複数回の感染機会があった可能性が高いと見ている。

 当局は研究所を閉鎖し、200人以上の職員を医学的観察下においている。また、研究所内から採取した膨大なサンプルをWHOとともに調査している段階だ。現在、感染者の接触者について、北京で640人、安徽省では353人が医学的観察下に置かれている。

 現在、公表されている8人の感染者のうち、6人は北京、2人は安徽省の在住者である。症状などの概要は次のとおり。

・北京市
1. 31歳男性、疑い例、4月17日発症、国立ウイルス学研究所の研究者。
2. 20歳女性、確定例、4月5日発症、看護師として安徽医科大学大学院生の26歳女性を看護した。
3. 症例2の父親、疑い例
4. 症例2の母親、疑い例、重症
5. 症例2のおば
6. 症例2の治療中、同じ病室にいた患者
・安徽省
7. 26歳女性、確定例、3月25日発症、安徽医科大学大学院生、国立ウイルス学研究所で研究に従事。
8. 症例7の母親、疑い例、4月8日発症、4月19日死亡。症例7に付き添って看護。

 WHOのプレスリリースはこちらまで。(中沢真也)


Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 近所で有名な「怖い看護師さん」の処遇に悩む 榊原陽子のクリニック覆面調査ルポ FBシェア数:8
  2. ヒドすぎる医療シーンに仰天「これが魔術か…」 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:14
  3. まずLAMAから?それともLABAから? プライマリケア医のための喘息・COPD入門 FBシェア数:100
  4. その消化管出血、本当に抗血栓薬が原因ですか? 学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会 FBシェア数:146
  5. “不思議ちゃん”看護師が職場にいたら うさコメント! FBシェア数:0
  6. DAPT併用にはワルファリンよりNOACが安全 学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会 FBシェア数:4
  7. すっぴん出勤の理由 病院珍百景 FBシェア数:1
  8. 娘のかかりつけ医選びで知った最近の小児科事情 記者の眼 FBシェア数:123
  9. 幼少期の愛情剥奪は長期的な悪影響を及ぼす Lancet誌から FBシェア数:99
  10. 81歳男性。側腹部の膨隆 日経メディクイズ●救急