2004.04.27

【循環器領域の最新知見に関する調査】No.2 「循環器疾患と喫煙の関連は明白、タバコを吸うことは専門医としての自覚不足」

 MedWaveは3月に開設した日本循環器学会の速報サイトと連動してweb調査「循環器領域の最新知見に関する調査」を実施し、172人から回答を得た。循環器領域の最新知見に関する調査】No.1で報告したように、日本循環器学会も日本呼吸器学会と同様に、専門医の資格要件に「たばこを吸わないこと」を設けるべきと思うかどうかも訪ねた。その結果、「設けるべき」と回答したのは72.7%でほとんどの人が支持していた。一方の「設けるべきではない」は17.4%と大差が開いた(図)。調査では、理由も尋ねたので、本日はその主なものを紹介する。

設けるべき

・患者指導の立場から当然であるので。

・喫煙医師では患者さんの生活指導がきちんとできない。指導があまくなる。

・患者さんに対して失礼。

・百害あって一利益なし。

・タバコは明らかにリスクファクターであるから

・自分が喫煙していて、患者への指導はできない。

・患者指導に差し支える。他の医師にも迷惑。

・患者さんに禁煙を説けない。

・率先して模範を示して欲しいから。

・喫煙者が禁煙を勧める資格は無い

・タバコは体に悪い。

・煙草と心疾患の関係は重要。

・循環器疾患と喫煙の関連は明白であり、タバコを吸うことは専門医としての自覚が足りない。

・循環器疾患と喫煙のリスクが明らかになっている以上、指導的な立場の専門医が喫煙することは問題である。

・循環器学会、呼吸器病学会のみならず基本的に医師は禁煙とすべきである。

・喫煙した後はタバコの有害成分が肺の中に残留しており、診察室の空気を汚染させ患者の健康を害することにも繋がる。

・医師すべてが禁煙すべき。

・動脈硬化のリスクであることは明らかであるし、自分が吸っていては指導ができない。

・病気になってからやめるまえに禁煙すべき。

・循環器疾患においてもたばこの害が圧倒的に多いため。

・元来、喫煙は習慣性が強く、健康上好ましくないことを、医師が慣習的に行うことは好ましくない。

・医師でしかも専門医であれば当然である。自己管理のできない専門医はありえない。

・すでにアメリカでは癌疾患の減少が実証されている

・循環器学会の会場でもひどかった。タバコを吸う人に、禁煙を指導する資格はない。

・医療に従事することは、患者にその姿(禁煙する)を見せることにより、禁煙に導くべきと考える。

・指導する立場の医師が喫煙してはいけない。

・学会に関係なく、医師資格の要件に入れるべきである。

・冠動脈危険因子をさけるようにと指導している側がたばこを吸うのはおかしい。

・今回の総会の学会会場で、集団でタバコをふかして、煙を撒き散らしている姿は、とても情けなく腹立たしい限りでした。少なくとも人前では吸わないでほしい。資格要件に、「タバコを吸っているところが見つかったら循環器専門医剥奪」も明記してほしい。

・喫煙者が禁煙を教育する場合、禁煙者がするものよりは教育効果が劣ると考えられる。

・循環器系にもたばこの悪影響があるのにも関わらず、患者に禁煙を指導しながら、医師が吸うがおかしい。

・循環器専門医は禁煙指導の重要性を患者に説明する必要があるのに、自分がたばこを吸っていては、患者さんからの信頼が得れないし、患者さんからみた専門医の質がおちる。


設けるべきではない

・呼吸器学会は喫煙のみで良いが循環器学会では酒飲みも規制しないとならなくなる。

・強制するものではない気がします。

・個人的な嗜好は強制できないから。

・喫煙自体は違法行為ではないから。

・個人の自由で学会はもっとやることがあるだろう。日本でのEBMがほとんどないことを深刻に受け止めるべきだ。

・個人の嗜好に関することであり、仕事の場での禁煙は必要であるが、それ以外のことにまで干渉する必要はない。

・吸わないほうがよいと吸ってはいけないの間には大きな距離がある。個人の嗜好にそこまで踏み込んでもよいものか。

・専門医資格と個人の信条、趣味、嗜好は別物である。

・禁煙を推奨するが、禁止することは難しい。個人の権利に関すると思われる。

・喫煙は個人の趣向の問題であるので、現在はそこまで厳しくするのは疑問である。

・本人の自由。ただし副流煙被害は出してはだめだが・・・。

・目指しても良いが、資格要件に入れるとちょっと強制的過ぎるのではないか。

・個人の問題であり、専門医の資格要件に適さない。

・個人の自由で良いと思います。他人に迷惑をかけない(ポイ投げや歩きタバコ)というマナーが守られていれば良いと考えます。

・喫煙は個人の判断に任されるべきものである。

・タバコや酒などの嗜好品は、体の健康のみではなく精神的な影響も考えるべきである。タバコを吸うから循環器医師としては失格というのは行き過ぎであると思う。


分からない

・吸わないにこしたことはないと思う反面、個人の自由を残してもいいんじゃないのかとも思う。

・喫煙者でなければ喫煙者の気持ちは分からない。だが、循環器医は喫煙の害は承知しているべき。

・個人の問題なので学会が介入すべきか分からない。

・患者に禁煙を勧めているため禁煙は当然とは考えられるが、個人の嗜好の選択を制限は困難だろう。
 
(三和護)




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