2004.04.21

メーク落としで角膜損傷や視力低下のトラブル、東京都が公表

 眼のまわりのメークを落とすときには、メーク落としの成分表示をもう一度確かめた方がよさそうだ。東京都は2000年9月から2004年3月の間、都の消費生活センターにメーク落とし剤による眼のトラブルに関する相談が6件寄せられ、そのうち5件で「オレス系」と呼ばれる界面活性剤を含む製品が使われていたことを明らかにした。トラブルがあったケースでは、メーク落とし剤が眼に入ると時間の経過とともに「痛み」や「かすみ」の症状が現れた。視力が低下したケースもあった。医師の診断では角膜損傷が確認されている。

 トラブルが報告されたオレス系界面活性剤配合のメーク落とし剤4製品については、消費生活センターに対する苦情のほか、メーカーが受け付けた苦情が132件あり、ほとんどのケースで通院による治療が必要になっている。

 販売総数は4製品合計で約123万本なので、顕在化したトラブルは1万本に1件強という計算になる。トラブルが確認されたオレス系界面活性剤配合のメーク落とし剤4製品については、3製品は販売中止、残りの1製品は、東京都の指導によって「自主的に」回収されており、店頭には出回っていないと考えられる。

 オレス系界面活性剤は乳化のために添加されている成分で、「オレス-2」「オレス-10」あるいは「ポリオキシエチレンオレイルエーテル」などと表示されている。手元のメーク落としの成分表示を一度確認し、オレス系界面活性剤の表示がある場合は、眼の周囲のメーク落としには使わない方がよさそうだ。なお、オレス系界面活性剤自体は化粧品への配合が認められたもので、眼に入った場合以外のトラブルは報告されていないという。

 東京都のプレスリリースはこちらまで。(中沢真也)

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