2004.04.20

「健康食品」に関する消費者相談、2003年度の危害情報は546件 下痢、腹痛、吐き気など「消化器障害」が52% 

 国民生活センターはこのほど、「健康食品」に関する消費者相談の動向を公表した。全国消費生活情報ネットワーク・システム(PIO-NET)には、1999年度以降、2003年12月末までに、「健康食品」に関する相談が6万3937件寄せられた。食品に関する相談の合計は11万2548件で、その56.8%を「健康食品」が占めていた。そのうち危害情報は546件で、下痢、腹痛、吐き気など「消化器障害」が52%ともっとも多かった。

 年度別の動向をみると、「健康食品」に関する相談件数は、1999年度から2002年度まで、1万740件から1万7474件へ急増していた。しかし、2003年度は12月末までに9592件にとどまっており、前年度同時期の1万405件を下回っている。2002年度は、ダイエット効果を前面に出した健康食品と称する未承認医薬品等の服用で死亡や肝機能障害などの健康被害が社会問題になったことが急増の背景にあるようだ。

 危害内容をみると、2003年度の健康食品に関する危害情報は546件あり、その内訳では、下痢、腹痛、吐き気などの「消化器障害」が287件(52.6%)ともっとも多かった。

 動悸、精神不安定などの「その他の傷病および諸症状」が141件(25.8%)、湿疹、蕁麻疹(じんましん)などの「皮膚障害」が96件(17.6%)で続いている。

 最近の主な相談内容としては、「糖尿病以外に便秘にも効くという健康食品を試飲したら、全身に発疹が出た」(50代女性)、「アマメシバを服用し続けていたら、咳や痰が止まらなくなり通院した」(60代女性)、「病気が治ると言われてプロポリスを購入した。飲用したら顔や足が腫れて入院した」(60代女性)などが挙がっていた。

 被害者の属性では、女性457件、男性76件と女性が多く、年代別では70歳代が111件、60歳代が88件あった。ただ、30歳代や50歳代も82件と多く、幅広い世代に被害が見られた。

 被害の治療期間をみると、1週間未満の軽症が362件と多かったが、死亡が1件あったほか、治療期間3週間以上の重症も41件と少なくなかった。

 詳しくは国民生活センターの月刊誌「国民生活」4月号に掲載されている。(三和護)

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