2004.04.13

家庭での受動喫煙はやっぱり有害 非喫煙者の総死亡を15%も増加させる

 家庭での受動喫煙は、年齢や人種などの影響を考慮しても非喫煙者の総死亡を15%も増加させるという研究結果が発表された。ニュージーランドにおける45〜74歳の全成人を対象とした国民健康調査と死亡データベースに基づく3年間の大規模前向き研究で、英British Medical Journal誌が本誌掲載に先立って電子版をホームページで早期公開した。

 ニュージーランドのWellington医学保健学校公衆衛生学部のSarah Hill氏らは、1981年と1996年に45歳から74歳までの全人口を対象にした調査において、タバコを吸った経験がない非喫煙者のうち、一般家庭に住んでおり、家族の喫煙状況を明らかにした人を対象として、健康調査後3年間の総死亡を3年間追跡した。家族の中に喫煙者がいれば、受動喫煙者とみなした。

 その結果、1981年からの調査と1996年からの調査のいずれでも、受動喫煙者の方が総死亡についてのリスクが非喫煙者よりも高い傾向があり、年齢、人種、婚姻、社会的地位などの要因で調整しても、受動喫煙ありの場合は、受動喫煙がない場合に対し、6〜27%総死亡リスクが大きかった。

 1981〜1984年の調査で男性は17%有意にリスクが高く、女性は6%高いが95%信頼区間が0.97〜1.16で5%水準での有意差は見られなかった。また、1996〜1999年の調査では、男が16%、女性は28%、それぞれ有意にリスクが増加していた。

 Hill氏らは、自宅以外における受動喫煙の影響は調査対象としていないため、リスク増加を過小評価している可能性があるとしている。

 本論文の原題は、「Mortality among “never smokers” living with smokers: two cohort studies, 1981-4 and 1996-9 」、全文がこちらで公開されている。(中沢真也)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 2018改定で加速! 診療実績ない病院は淘汰へ 日経ヘルスケアon the web FBシェア数:68
  2. 67歳男性。心電図異常 日経メディクイズ●心電図 FBシェア数:0
  3. 『君たちはどう生きるか』と救急受け入れ拒否 東謙二の「“虎”の病院経営日記」 FBシェア数:73
  4. 糖尿病合併高血圧は尿蛋白陰性ならCa拮抗薬も 特集◎生活習慣病 7つの新常識《2》 FBシェア数:5
  5. 褥瘡治癒の決め手は「亜鉛」にあった リポート◎木を見て森を見ずの褥瘡治療 FBシェア数:550
  6. 130/80mmHg超えたら高血圧?患者数急増へ 特集◎生活習慣病 7つの新常識《1》 FBシェア数:60
  7. 母親の終末期を巡る兄弟の葛藤への対処法 Dr.西&Dr.宮森の「高齢者診療はエビデンスだけじゃいかんのです」 FBシェア数:113
  8. 第二世代抗ヒスタミン薬:アレグラ人気変わらず NMO処方サーベイ FBシェア数:2
  9. なぜ医療機関で「残念な上司」が増殖するのか 裴 英洙の「今のままでいいんですか?」 FBシェア数:414
  10. 「人生の最終段階に関するGL」改訂へ 3月末までの改訂予定で、厚労省がたたき台を提示 FBシェア数:65
医師と医学研究者におすすめの英文校正