2004.04.07

WHO、カナダのH7ウイルスのヒト感染で国際警戒基準を「フェーズ0レベル2」に上げる

 世界保健機関(WHO)は4月5日、カナダ保健省からBrithish Columbia州において、養鶏関連の労働者2人(いずれも男性)がトリインフルエンザウイルス(H7型)に感染したという報告があったと発表した。WHOはこの報告をもとに、カナダのトリインフルエンザ流行に関する国際インフルエンザ流行警戒基準を「フェーズ0レベル1」から「フェーズ0レベル2」に上げたことを明らかにした。

 WHOの発表によると、Brithish Columbia州における1人目の感染は、3月13日と14日に感染した鶏の殺処分を行っていた際、13日に偶然眼からウイルスが入り、感染したとみられる。この労働者は16日に結膜炎と鼻水の症状を訴えたため、18日からオセルタミビルの投与を受けた。カナダ保健省は3月30日になってこの症例をH7感染と認め、31日にWHOに報告した。2人目の男性も感染した鶏との密接な接触があり、3月25日に結膜炎を訴え、同日からオセルタミビルの投与を受けた。2人とも完全に回復したという。

 WHOが警戒基準を引き上げたことにより、カナダは前流行期にあると見なされ、感染の危険が高い養鶏関係者などに対するサーベイランスや防護衣の着用、抗ウイルス薬や通常のヒト用インフルエンザワクチンの使用などを検討するよう勧奨される。カナダ保健省も同日、WHOの勧奨を受け入れて対応を進めることを表明した。

 本件に関するWHOのプレスリリースはこちら、カナダ保健省のアナウンスメントはこちらを参照。(中沢真也)

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