2004.04.06

東大病院が大胆に変身 医局制度廃止やプライマリケア重視の臨床研修も

 この4月からの国立大学の法人化や新臨床研修制度を機に、東京大学医学部付属病院では大胆な改革が始まった。積極的に変身する東大の姿勢に、内外からの注目が集まっている。

 永井良三・同病院長が自ら言う“ラディカル”な組織改革は、病院長と副院長など病院幹部を構成メンバーとする「執行部」の設置や科長の1年任期制、医局制度の廃止などの内容。従来は科長(多くは医学部の教授)の意向が強く反映されていた病院運営を変え、病院長のリーダーシップを発揮しやすくし、迅速な意思決定ができる運営体制を目指したという。

 また、昨年の卒後臨床研修マッチングで予想以上に学生の臨床研修病院志向が強かったことを踏まえ、プライマリケア教育の充実を図るため、内科系診療科の「混合病棟化」を進める。様々な内科患者を短期間で経験できるようにするのが狙い。そのほか、予防医学への事業展開や産学連携の拠点として、2年後に「22世紀医療センター(仮称)」を開設する計画などもある。

 しかし、一連の改革に対して、東大病院の現場の医師からは、「幅広く手を広げすぎることで、すべてが“二流”に終わるのでは」といった懸念や批判の声も上がっている。臨床、研究、教育のすべての分野での“覇権”維持を目指す東大病院の改革は、果たして成功するのか−−。

(詳細は『日経メディカル』4月号=4月10日発行=特集「“国営”大学病院 変身への苦闘」をご覧ください)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 診療拒否が違法か否かを判断する「3つの要素」 裁判官が語る医療訴訟の実像 FBシェア数:74
  2. 某球団の熱烈ファンを狙った医師採用戦略 裴 英洙の「今のままでいいんですか?」 FBシェア数:172
  3. 70歳代男性。検診の胸部X線 日経メディクイズ●胸部X線 FBシェア数:0
  4. ルーチンの読影手順 正常構造をまず確認 今さら聞けない画像診断のキホン FBシェア数:26
  5. OSA患者のCPAP使用は性生活の質を改善する JAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌から FBシェア数:23
  6. 再発で引退も…オーバートレーニング症候群 あなたの知らないスポーツ内科の世界 FBシェア数:29
  7. エリートサラリーマンが子どもに私立医学部を勧める… 松原好之の「子どもを医学部に入れよう!」 FBシェア数:28
  8. 「オギノ式」を生んだ荻野久作夫妻の絆 病と歴史への招待 FBシェア数:6
  9. 主訴「僕、麻疹かもしれない」 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:100
  10. ティール組織から考える理想の組織って? 「医療」ってなんだっけ FBシェア数:13
医師と医学研究者におすすめの英文校正