2004.03.30

【日本循環器学会速報】 こどものための「卒煙外来」から見えてくるもの 「はじめて吸ったのはいつか」に幼稚園との回答も



 私が小児科医になったころは、小児がたばこを吸うことなど考えられなかった。しかし今は、喫煙の主役になってしまっている−−。28日夕刻から開催された第3回禁煙推進セミナーで、最初に登壇した静岡県立こども病院の加治正行氏は、喫煙の低年齢化の実態を示し、対策の緊急性を訴えた。

 加治氏はまず中高の喫煙率が上昇していることを紹介。1994年の研究報告(日本医師会雑誌、111;913,1994)と2000年の結果(2000年度厚生科学研究費補助金健康科学総合研究事業研究報告書、2001)を比較し、中高の毎日喫煙率が男女ともに上昇している事実を指摘した。たとえば高校3年男子では、1994年には20%だったものが2000年には25%を超えていた。気になるのは女子で、同じ高校3年では1994年に3%程度だったものが、2000年には8%近くまで急増していた。

 会場をどよめかせたのは、加治氏が地元の公立中学校全校生徒へのアンケート調査の結果をスライドで提示したときだ。「はじめて吸ったのは、いつですか?」と尋ねたものだが、そこには幼稚園との回答が一人、小学校1年が3人、小学校2年が二人、という具合に、低年齢化が進んでいる実態が示されていた(図1)(詳細はこちらへ)。

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 3歳女児。掌蹠に痒みを伴う多発性の水疱・膿疱 日経メディクイズ●小児 FBシェア数:1
  2. 85歳女性、心電図異常 日経メディクイズ●心電図 FBシェア数:0
  3. 78歳女性。腹部の線状紅斑 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  4. 腎機能の検査の遅れが透析導入や死亡早めた 駒村和雄の「健康寿命で行こう」 FBシェア数:46
  5. 専門医資格をとるメリットが分かりません 医学生座談会◎新専門医制度って何がしたいの? FBシェア数:3
  6. 体重増加前に心不全増悪の予兆をどう察知する? 特集◎あなたが防ぐ急性増悪《心不全》 FBシェア数:81
  7. 24歳女性。全身の皮疹、発熱 日経メディクイズ●初期診療 FBシェア数:0
  8. 胸腔ドレーン挿入の理想と現実 倉原優の「こちら呼吸器病棟」 FBシェア数:80
  9. 「これって労災ですよね」 腰痛の職員が院長に要求 院長を悩ます職員トラブル大研究 FBシェア数:54
  10. 脳内出血しやすい高齢者はこう見分ける リポート◎悩ましい高齢者への抗凝固療法 FBシェア数:126
医師と医学研究者におすすめの英文校正