2004.03.25

【注目の素材】 カカオの苦味成分「テオブロミン」にダイエット効果 メイプロが原料供給を開始

 サプリメントの原料供給メーカー、メイプロインダストリーズ(東京都港区)は、カカオ豆由来の新ダイエット素材「メタブロミン」の供給を開始した。

 メタブロミンは、中南米産のカカオ豆から抽出した天然物質で、米トライアコ・インダストリーズ社(本社:米国ニュージャージー州)が開発した特許成分。



 有効成分は、カカオ豆以外にはほとんど含まれていない苦味成分「テオブロミン」。メタブロミン中には、テオブロミンが6%、カフェインが1.5%含まれている。

 テオブロミンは、血管を拡張させて血流量を上げ、体温を上昇させる働きを持つ。また、脳内物質のセロトニンに働きかけて、食欲を抑え、リラックスさせる作用もあるという。

 ダイエット効果を期待できる量は、メタブロミン量として「米国人だと1日1800mg、日本人はその3分の2に当たる1日1200mg程度」(メイプロインダストリーズ営業部)という。

 メタブロミン1200mgは、テオブロミン72mgを含む。このテオブロミン量は、ココアを1杯のめば摂取できる量だが、サプリメントだとココアに含まれる脂肪分やカロリーを気にする必要がないのが利点。

 米国では2003年末、ダイエット成分として人気が高かった「エフェドラ」が、死亡を含む重篤な副作用を引き起こす可能性があるとして、米食品医薬品局(FDA)から販売禁止命令が出された。

 この流れを見越し、米国のサプリメントメーカーは、“ポスト・エフェドラ”の開発に力を注いできた。

 カカオのテオブロミンは、カフェインやカテキンと並び、ポスト・エフェドラの有力成分として期待されている。

 テオブロミンがダイエットに効く作用メカニズムはエフェドラに似ているが、「チョコレートとして多くの人がずっと食べてきた成分であり、安全性は高い。動物実験でも安全性を確認している」と、米トライアコ社開発所のマーク・アンダーソン所長は強調する。

 米国ではサプリメントとしての利用のほか、スナックバー、プロテインパウダー、飲料といった機能性食品への採用が広がっているようだ。日本国内でも4、5社への原料供給の話が進んでいるという。(小山千穂)

■ 関連トピックス ■
◆03.18 米国で、「エフェドラ」に続き「アンドロ」も販売中止に
「健康被害が起こる可能性」をFDAが指摘


◆02.27 不二製油、「大豆ペプチド」の生産を10倍に増強
エビデンスが続々、2004年のヒット商品の予感


◆02.27 「にがり」が大ヒット中
便通改善などを実感しやすい商品として、市場が急拡大

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