2004.03.12

2003年度トクホ市場は5669億円に拡大 歯、肥満、高脂肪トクホはこの2年で4倍超の伸び

 厚生労働省が食品への健康機能表示を許可・承認する特定保健用食品(トクホ)製品の市場が2003年度に5668.8億円と、2年前に比べ37.6%拡大したと、厚生労働省の外郭団体である(財)日本健康・栄養食品協会(日健栄協、JHNFA)が調査結果を発表した。

 同協会は2003年12月に、その時点のトクホ398品目を対象にアンケート調査を実施。うち381品目について、2003年度の販売見込み数量をまとめた。

 トクホの企画・開発・申請支援の事業を行う日健栄協は、トクホ市場調査を2年おきに実施しており、今回が4回目。

 トクホ市場規模は、1997年度1314.5億円、1999年度2269.3億円、2001年度4120.6億円、2003年度5668.8億円。6年で4.3倍、4年で2.5倍に拡大した(図参照)。

 なお、市場規模は、メーカー希望小売価格を基に算出しているため、実態よりやや大きめになっている。

ガム、健康油、健康茶などのトクホ市場が急拡大

 効能(厳密には「保健の用途」)別の市場分析で、2年前に比べて市場の伸びが4倍を超えたものが三つある。

 最も伸びが高かったのは「歯」。2003年度は804.8億円と、2001年度に比べて4.3倍になった。キャドバリー・ジャパン「リカルデント」、ロッテ「キシリトール」、江崎グリコ「ポスカム」が立役者だ。

 2番目は「中性脂肪・体脂肪」。2003年度に635.4億円と、2001年度の4.2倍になった。花王「エコナ」と「ヘルシア緑茶」の2大ヒット・トクホが寄与した。

 3番目は「コレステロール」。2003年度に113.6億円と、2001年度の4.1倍になった。サラダ油やマヨネーズ、マーガリンなどが含まれ、日清オイリオ、味の素、キユーピー、花王、日本リーバなどの有力企業が競合を続けている市場だ。

 生活習慣病対策トクホは、総じて市場が急拡大した。

 上記の「中性脂肪・体脂肪」と「コレステロール」のほか、「血糖値」トクホは2003年度に277.4億円と、01年度の1.5倍になった。

 ただし、生活習慣病の中で「血圧」トクホだけは2003年度88.1億円と、2001年度より11.9%低下した。

 血圧トクホは、カルピス「アミールS」のヒットなどにより1999年度に1997年度比5.2倍の71.6億円と急拡大、生活習慣病の中で最も早く立ち上がったが、その後の市場の伸びは小さかった。

 2004年に入ってアミールSの粒タイプが薬局・薬店などに並ぶようになった(関連トピックス参照)ことで、今後は市場が拡大しそうだ。

 なお、ヨーグルトなどが含まれる「整腸」トクホは、2003年度3629.4億円と全体の64%を占め、2年前に比べて8.2%増と市場の伸びが続いている。(河田孝雄)

*この記事のうち、日本健康・栄養食品協会の調査結果発表の部分は、同協会のニュース・リリースこちらまで。

■ 関連トピックス ■
◆ 2004.1.30 専門記者の目】
高血圧対策トクホが、ドラッグストアに相次ぎ登場
さらに3社が、トクホを申請中

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