2004.03.11

PCI後、「ASA」「β遮断薬」「ACE阻害薬」「スタチン」の積極的処方を

 「経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後、低容量アスピリン(ASA)、β遮断薬、ACE阻害薬とHMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)を併用すると最も生命予後が良好である」という観察研究が3月9日のポスターセッション「治療の結果」で報告された。米国University of MichiganのBrahmajee K. Nallamthu氏らが、「エビデンスに基づく治療(EBM:Evidence-Basedd Therapy )スコア」で評価した結果だ。

 Nallamthu氏らは、1997年7月1日から2001年10月1日までにUniversity of Michiganにて初回PCIを施行した連続2311例の生命予後を、EBMスコア別に評価した。EBMスコアとは、退院時の処方に、「ASA」、「β遮断薬」、「ACE阻害薬」、「スタチン」が含まれているとそれぞれにつき1ポイントを加えた和で、4剤とも処方されていればEBMスコアは「4」となる。

 PCI例の78%はステントを留置されており、75%がGPIIb/IIIaを使用していた。退院時の背景を見ると、平均年齢63歳(女性33%)、63%が高血圧、26%が糖尿病、11%が慢性心不全、6%が慢性閉塞性肺疾患を合併していた。退院時のEBMスコアは、211例が「0〜1」、1530例が「2〜3」、540例が「4」だった。

 退院後、平均344日(±225日)間の生存率をEBMスコア別に比較すると、EBMスコア「2〜3」群と「4」群の生存率は同等でほぼ80%だったが「0〜1」群では75%を下回り、有意に低かった。また、ロジスティック分析を行うと、EBMスコア「1」の増加により「死亡」の相対リスクは0.78(95%信頼区間:0.66〜0.92)となり、「EBMスコア」の増加は生存率改善の有意な因子であると明らかになった。

 これらの結果を踏まえNallamthu氏らは、PCI例の退院後管理におけるASA、β遮断薬、ACE阻害薬とスタチンの積極的な処方を訴えていた。

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 診療所の運動器リハ、意外だった査定の理由は? あのレセプトが削られたわけ FBシェア数:50
  2. ジェット機で患者搬送!メディカルウイング始動 トレンド◎揺れない機内で安全に、速く、遠くまで FBシェア数:96
  3. 意外と世間から誤解されている「救急」 木川英の「救急クリニック24時」 FBシェア数:68
  4. 感染研、麻疹発生で医療機関に注意喚起 パンデミックに挑む:トピックス FBシェア数:208
  5. 健常者の肺はどのように映るのか? 今さら聞けない画像診断のキホン FBシェア数:7
  6. 不足だけでないインフルエンザワクチンへの懸念 記者の眼 FBシェア数:310
  7. トライアスロン中の死亡と心停止例を分析 Ann Intern Med誌から FBシェア数:102
  8. 敗血症の新基準「qSOFA」を知っていますか 医師1000人に聞きました FBシェア数:9
  9. 敗血症の早期拾い上げにqSOFAを使いこなせ! 特集◎あなたが救う敗血症《プロローグ》 FBシェア数:244
  10. 医師の説明を無断録音、裁判の証拠になるのか? クリニック法律相談室 FBシェア数:266