2004.03.09

細血管における薬剤溶出ステント使用で再狭窄が80%減少:SES-SMART試験が報告

 シロリムス溶出ステントは細い冠動脈の再還流にも有効という無作為化試験「SES-SMART」( A randomized comparison of a Sirolimus-Eluting and an uncoated Stent in the Prevention of restenosis in SMall coronary ARTeries )の結果が、3月7日のLate Breaking Clinical Trialセッションで報告された。直径2.75mm以下の細血管に対するシロリムス溶出ステントの適用は通常の金属ステントに比べ、8カ月後の再狭窄が80%減少したという。

 イタリアParma大学のDiego Ardissino氏らは、2.75mm以下の冠動脈に狭窄がある257人をシロリムス溶出ステントによる治療(129人)と通常の金属ステントによる治療(128人)に無作為割り付け8カ月後の同一部位の再狭窄を1次エンドポイントとして、両者の成績を比較した。その結果、シロリムス溶出ステント治療群(123人)では再狭窄の発生が9.8%だったのに対して、金属ステント群(113人)では53.1%と統計的有意な大差がついた。死亡、心筋梗塞を含む重大な心血管疾患の発生でも、シロリムス溶出ステント群が12人(9.3%)だったのに対して、金属ステント群では40人(31.3%)と有意な差が得られた。(中沢真也)

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