2004.03.09

【連載:がんの治療成績を読む】 その11 初公開! 主要23施設の1〜5年生存率推移  1年目の成績格差が5年目にさらに拡大、低い施設はますます下がる

 今回は前回の施設別生存率に関して、1年生存率から5年生存率への変化を見る。<表1>は、全国がん(成人病)センター協議会に加盟する23施設の成績について1年から5年まで1年刻みの生存率だ。<図1>はそれを図示したものだ。

 <表2>は、男性に関する同様の生存率の推移表。<図2>はそのグラフ。<表3>は女性に関する推移表で、<図3>はそのグラフだ。

 これらの表とグラフを見ると、以下の点が明らかだ。

1)1年生存率が高い施設は5年生存率も高い。
2)1年生存率が低い施設は5年生存率も低い。
3)1年生存率から5年生存率への下がり方は、1年生存率が低い施設の方が著しい。

 ただし、中には全体傾向と異なる変化動向を示す施設もある。

 男女計、男性のみ、女性のみ、いずれの1〜5年生存率推移においても、1.滋賀県立成人病センターの下がり方が少ない、2.国立名古屋病院の下がり方が少ない、3.岩手県立中央病院の下がり方が大きい ――といった傾向が見て取れる。

 全体としては、1年生存率を高めることが、生存率全体を向上するために重要であることが分かる。

(埴岡健一、日経メディカル

*随時掲載ですが、当面は毎日掲載する予定です。
*読者からの情報提供をお待ちしています。癌の治療成績に関するデータやご意見があれば、お寄せください。今後の連載の参考にさせていただきます。
宛先:khanioka@nikkeibp.co.jp

■<連載目次へ

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 2018改定で中小病院を「優遇」…病床減らす? 日経ヘルスケアon the web FBシェア数:23
  2. 心筋梗塞を自力で治療し搬送された看護師の話 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:246
  3. 46歳男性。皮下硬結を伴う褐色斑 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  4. 専門医の更新は?メスを置いた後でもOK? 特集◎走り出した新専門医制度《どうなる?新制度-2》 FBシェア数:14
  5. 「透析中の精神疾患は見捨てる」で良いのですか その死に誰が寄り添うか−精神科単科病院にて FBシェア数:27
  6. 糖尿病治療のEvidence-Based Med… 糖尿病治療のエビデンス FBシェア数:81
  7. 搬送された「意識障害」の年齢別原因と転帰 木川英の「救急クリニック24時」 FBシェア数:16
  8. 7%の減量で本当に脂肪肝が治るか検証してみた 記者の眼 FBシェア数:155
  9. 入局せずPhDも取らなかった12年目消化器外科医… 中山祐次郎の「切って縫うニュース」 FBシェア数:125
  10. IBSの病態自覚を促すアプリを作りました 田中由佳里の「ハラワタの診かた」 FBシェア数:79
医師と医学研究者におすすめの英文校正