2004.03.08

【ACC2004速報】 ワルファリンによる出血リスクに人種差、非白人は白人の2.3倍

 梗塞治療に関する大規模試験CARSのデータを解析した結果、ワルファリンの投与量が適切であるにもかかわらず発生する出血には、患者の属性が関与しており、INRの高い高年齢の非白人は出血リスクが有意に高いことが分かった。3月7日のポスターセッション「動脈硬化と血栓の治療」で、Duke大学医療センターのHenock Saint-Jaques氏が発表した。

 Saint-Jaque氏らは、心筋梗塞患者8803人に対して、アスピリン単剤投与とワルファリンと低容量のアスピリンの併用を比較した大規模二重盲検試験CARS(Coumadin Aspirin Reinfarction Study)において、1日3mgのファルファリン投与を受けた2913人を対象として、重大な出血の発生リスクと患者属性の関連性を解析した。重大な出血とは、頭蓋内出血か外科的処置を必要とする持続的な出血、血中ヘモグロビン濃度の2g/dl以上の低下、あるいは出血による死亡、視力低下、聴力低下のいずれかが発生した場合を指す。

 解析の結果、患者属性のうち、年齢(5歳上昇)は1.32倍、人種(非白人)は2.29倍の有意な相対リスク上昇をもたらした。一方、β遮断剤使用の相対リスクは0.45倍と有意に低く、出血に対して保護的に作用することが判明した。

 人種差について、Saint-Jaque氏は、「何らかの遺伝的要因が関与している可能性がある」としている。(中沢真也)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 2018年度ダブル改定で「看取り」の解釈が拡大 記者の眼 FBシェア数:192
  2. 「2025年」大予測! 医療改革は成功?失敗? 日経ヘルスケアon the web FBシェア数:2
  3. 神になりたかった男 徳田虎雄 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:224
  4. 民間の医療保険? そんなの入る必要ありません Dr.Kの「医師のためのバリュー投資戦術」 FBシェア数:18
  5. 「20年目に給与1500万円」が目安? Cadetto Special●医者の値段 2017 FBシェア数:1
  6. 主訴<腰痛>での救急搬送で見逃せない疾患は? 患者到着前から始まるエマージェンシー臨床推論 FBシェア数:16
  7. 他界した弟に導かれて医師の道へ 人物ルポ■奄美群島の産婦人科医療に挑む小田切幸平氏 FBシェア数:113
  8. 外傷性気胸に胸腔ドレナージは要らない? Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ FBシェア数:80
  9. 胸部や腹部のCT検査が腎切除術を増やす JAMA Intern Med誌から FBシェア数:72
  10. レビー小体型認知症の診断、改訂ポイントは? プライマリケア医のための認知症診療講座 FBシェア数:59
医師と医学研究者におすすめの英文校正