2004.03.02

【高血圧治療に関する調査】 その8 「合併症の発症予防やQOLの改善を重視して」

 MedWave「高血圧治療に関する調査」の続報をお届けする。今回は、自由意見に寄せられた「降圧薬の開発に関連した意見」を紹介する(凡例:意見、専門科目、年齢、勤務先)。

◆昨今の医療情勢をみると、費用対効果の高い薬が今後生き残っていくと思われる。ARBはすばらしい薬だとは思うが、薬価が高すぎるのではないだろうか。(循環器内科、30〜34歳、一般病院勤務)

◆患者コンプライアンスの改善と、臓器保護に関する新たな知見を得られるような開発を期待する。(循環器内科、40〜44歳、診療所勤務)

◆今後は、単に血圧を下げるだけでなく、合併症の発症予防やQOLの改善が重視されるようになっていくと思う。(循環器内科、40〜44歳、診療所開業)

◆ケースバイケースでの使い分けがしやすいような他剤との差が明確で特徴的な薬剤がほしい。(循環器内科、40〜44歳、診療所開業)

◆同効薬の販売競争が激しすぎる。β遮断剤しかり、カルシウム拮抗薬しかり、ACEIもARBも同じ轍を踏むことになりそうな状況である。大同小異の薬剤が多く、宣伝活動も厳しいよう。本質的な差異が認められた薬剤のみ販売許可すべきであろう。厳しい医療財政のなかで厚生労働省も考慮して許認可すべきではないかと思う。(循環器内科、50〜54歳、一般病院勤務)

◆ALLHATにより利尿剤が見直されています。医療経済からもACE阻害剤、Ca拮抗剤、A2受容体拮抗等と利尿薬の合剤の開発、販売が望まれます。(循環器内科、55〜59歳、診療所開業)

◆メーカーは自社製品、それも新薬で薬価の高いものばかりを宣伝しますが、もっと高血圧を専門としない一般臨床医に対して正しい血圧治療をすすめるのが筋ではないでしょうか?(その他の内科、35〜39歳、診療所開業)

◆血圧を下げるだけの時代は既に終わっているので今後は臓器保護作用を中心とした薬品が望まれる。また、早朝高血圧の治療に苦労することが多いので、もう少し朝に効いて欲しい印象を受ける。プラーク退縮能を有する薬やらコレステロール低下作用を有する薬など、一つ飲んだら色々効く薬がコンプライアンスの向上や医療費削減に有効であると思われるのでそのような薬の開発も望まれる。(その他の内科、40〜44歳、一般病院勤務)

◆オーダーメード医療と言われるように症例によって効果に違いがあるため、多くの薬剤を駆使する必要がある。現状よりさらに強力な降圧作用を持った薬剤が出ることを希望する。(その他の内科、40〜44歳、診療所開業)

◆究極は、効果抜群、副作用なし。患者の立場に立って、新薬の開発をして欲しいと思う。(その他の内科、45〜49歳、診療所勤務)

◆重篤な副作用がなく、なるべく薬価の安い薬の開発を望みます。(その他の内科、45〜49歳、診療所開業)

◆同系統の同じ作用の薬剤を各社製品化しているが、医療者としても病院として対応にも困惑している。医療費抑制というご時世で、「非効率」「無駄」としか言いようがない。製薬政策に対して一考を要す。(その他の内科、55〜59歳、一般病院勤務)

◆副作用の少ない製品の開発を望む。(その他の内科、60歳以上、診療所勤務)

◆大同小異の同系統の薬が多すぎて、選択に難渋する。新薬の開発には、それなりの投資が必要なのは理解出来るが、なるべく安い薬価の物が望ましい。(その他の内科、60歳以上、診療所開業)

◆コンプライアンスを上げるために、複数投与しないですむような強力な効果のある財形、薬剤を使いたい。(その他、40〜44歳、一般病院勤務)

◆今後できるだけ服薬ではなく外用剤の開発をしていただきたい。(その他、40〜44歳、診療所開業)

◆合併症の見られる病態にあった、例えば糖尿病に対しても同時に治療できる薬剤の開発を期待する。(その他、50〜54歳、診療所開業)

◆最低血圧がなかなか下がらない人によく効くのが欲しい。(無回答、60歳以上、診療所開業)

 今回の調査では主要50銘柄について、現在処方している銘柄や採用理由、評価などを尋ねた(調査概要はこちらへ)。(三和護)


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