2004.03.02

聖隷三方原病院、事故の教訓を生かし安全対策を徹底

 昨年10月、血管拡張剤リドカインの過剰投与で死亡事故を起こした聖隷三方原病院(静岡県浜松市)では、事故直後から、院長がリーダーシップを取り安全対策の徹底に取り組んでいる。同院で特徴的なのは、対策を立案し、職場に実施させ、それをチェックする「PLAN」「DO」「SEE」のシステムをしっかりと築き上げた点だ。

 人の入れ替わりが激しい医療機関で、安全対策を職場に浸透させることは簡単ではない。事故直後は、職員の安全に対する意識は高まるが、時間の経過とともに事故の教訓は風化してしまいがちだ。安全対策のマニュアルなどを定めても、それが継続的に職場で実践されなければ意味がない。

 そこで同病院では、安全対策を現場に任せきりにせず、院長や安全管理責任者が院内を定期的に回り実施状況をチェックする「医療安全パトロール」などを行っている。「安全対策を職場の風土として定着させる」(荻野和功院長)のが狙いだ(詳しくは、3月8日発売の日経ヘルスケア3月号「リポート医療事故に学ぶ(3)」に掲載)。    
(沖本健二、日経ヘルスケア21

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 認知症ではないと診断した患者が事故を起こしたら医… プライマリケア医のための認知症診療講座 FBシェア数:393
  2. 免許更新の認知症診断に医療機関は対応できるか リポート◎3・12道交法改正で対象者は年間5万人 FBシェア数:94
  3. 言葉の遅れに「様子を見ましょう」では不十分 泣かせない小児診療ABC FBシェア数:121
  4. 院長の「腹心」看護師の厳しすぎる指導で退職者続出 院長を悩ます職員トラブル大研究 FBシェア数:4
  5. 「在宅患者への24時間対応」はやっぱり無理? 日医、かかりつけ医機能と在宅医療についての診療所調査結果を公表 FBシェア数:45
  6. 医療過失の95%を回避する術、教えます 記者の眼 FBシェア数:93
  7. 検査キットに振り回されるインフルエンザ診断 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:574
  8. 58歳男性。口唇の皮疹 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  9. 「認知症の診断=絶望」としないために インタビュー◎これまでの生活を続けられるような自立支援を FBシェア数:59
  10. 「名門」を出てもその先は自分次第 木川英の「救急クリニック24時」 FBシェア数:176