2004.02.26

米国で薬にバーコード表示義務付け、投薬ミス防止狙う

 米国食品医薬品局(FDA)は2月25日、対象となる処方薬と一般用医薬品(OTC)について、バーコード表示の義務付けを決め、その最終規則を公表した。投薬ミスを減らすことと、ミス予防や作業の効率化によるコスト削減が狙い。

 この規則の対象となるのは、ほとんどの処方薬と医療機関で一般的に使われている一部のOTC。バーコードには、薬剤ごとに国で定めた薬剤コード番号が盛り込まれ、加えてロット番号や使用期限などが入力される場合もある。医療機関では、患者に自分の情報を入力したバーコード付腕輪をはめてもらい、薬を投薬するたびに薬と患者のバーコードをコンピュータに読み取り、薬の種類や患者に間違いがないかどうかなどを見極める仕組み。

 FDAによると、こうしたシステムを導入した医療機関では、投薬ミスを約85%減らすことができたという。また、退役軍人のための医療機関であるVeterans Affairs Medical Centerでは、同システムを使って570万用量の投薬を行い、投薬ミスは全く認められなかったという。

 FDAはこうした薬剤バーコードによる投薬システムが完全に導入されれば、20年間で予防できる投薬ミスなどは50万件近くに上り、またそれに関する医療コストとして約930億ドル削減できると予測している。

 同規則は、米国連邦政府公文書であるFederal Registerに印刷されてから、60日後に有効となる。それ以降にFDAの承認を受けた、今回の規制の対象となる薬については、承認後60日以内に、またそれ以前に承認を受けた対象薬については2年以内に、それぞれバーコードを表示しなくてはならない。

 詳しくは、FDAによる、ニュース・リリースまで。
(當麻あづさ、医療ジャーナリスト)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. わいせつ容疑の外科医、初公判で無罪を主張 「乳腺科医のプライドにかけて無罪を主張します」 FBシェア数:585
  2. トイレにこそ、人間の尊厳がある Dr.西&Dr.宮森の「高齢者診療はエビデンスだけじゃいかんのです」 FBシェア数:480
  3. 原発性アルドステロン症の重症例を見逃すな トレンド◎診断のボトルネックを解消する新たな基準が決定 FBシェア数:200
  4. 下血? 血便? 赤いの? 赤くないの? 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:185
  5. 繰り返す乾燥肌やマラセチアの陰に保温肌着 リポート◎保温肌着の愛用者かどうかを聞き取り適切な生活指導を FBシェア数:459
  6. 佐久の医師たちがハッとした海外研修生の一言 色平哲郎の「医のふるさと」 FBシェア数:97
  7. 「どうしてこんな急に!」急変時の家族対応は 平方眞の「看取りの技術」 FBシェア数:34
  8. 輸液の入門書 医学書ソムリエ FBシェア数:0
  9. 医療者は認知症家族との暮らしが分からない 患者と医師の認識ギャップ考 FBシェア数:211
  10. 難治性皮膚潰瘍を再生医療で治す リポート◎大リーガー田中将大投手のケガも治したPRP療法とは? FBシェア数:22