2004.02.25

カップめんにしそ油を入れると容器に穴が開く? 農水省が業界に対応要請

 農林水産省は2月25日、消費者からの連絡をもとに再現実験をしたところ、カップめん容器にエゴマ油やしそ油を入れて熱湯を注ぐと、容器が変質し、状況によっては穴が開いて熱湯がこぼれることが判明したとして、関係業界に対し、消費者への注意喚起などの適切な対応を要請したと発表した。

 消費者から農林水産消費技術センターに対して、カップめんに市販のしそ油を入れて沸騰した湯を注いだところ、容器の底の部分が変質した旨の連絡が入ったため、同センターでカップめん容器として一般に採用されている発泡ポリスチレン容器で再現実験を行って確認した。その結果、しそ油またはエゴマ油を加えて熱湯を注いだ場合、容器内面が変質し、薄くなる場合があることが判明した。

 同センターの追試では、熱湯を注ぐタイプの各種カップ入り食品について、1.しそ油を入れてから内容物を入れる、2.しそ油だけを入れる、3.内容物を入れ、その上からしそ油を入れる、4.対照として、内容物だけを入れる、という4通りの実験を行った。その結果、内容物を入れた実験(上記の1.と3、)では、8商品中7商品で容器に変質が認められた。また、空の容器にしそ油だけを入れて熱湯を注ぐ実験では13商品中12商品に容器の変質が起こった。実験では、湯の温度が高く保たれた商品ほど変質の度合いが高い傾向が見られた。

 農林水産省が厚生労働省に照会したところ、「容器に記載された通常の利用であれば、食品衛生上、特段の問題はない」との回答を得ているという。しかし、変質が起きた場合、容器から湯に何らかの物質の溶出があるかどうかについては確認されていない。

 いずれにせよ、容器に穴が開いて熱湯がこぼれる可能性は否定できないわけで、健康のためにしそ油やエゴマ油を積極的に摂るという人は、カップ容器の食品に加えるのだけはやめた方がよさそうだ。

 農水省のプレスリリースはこちらまで(一部pdfファイル)。(中沢真也)

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