2004.02.20

【注目の企業】 キリンビール、サプリメントなどの機能食品事業が拡大 2003年度は前年比38%増の365億円、2004年度は29%増を見込む 

 キリンビールの機能食品事業の売上高が急拡大している。

 同社の機能食品事業には、サプリメント・健康食品、機能性食品、調味料などの製造・開発・販売が含まれるが、中でも、サプリメント・健康食品のビジネスが拡大している模様だ。

 2月19日の決算発表によると同事業は、2003年度(2003年12月期)に365億円と前年度比37.9%増と好調。さらに2004年度は28.6%増の470億円を予想し、引き続き好調を維持する見通しだ。

 キリンの機能食品事業は、武田薬品との合弁で設立した武田キリン食品の売り上げの一部が持分法適応によって2002年度の機能食品事業の売り上げに寄与し、大幅に売上高が増加した(前年比143%増の264億円)。

 2004年度の機能食品事業の売上高見込みは470億円で、同事業は3年で約4.3倍、2年で約1.8倍に拡大すること。

 キリンビールは2004年1月8日に発表した「2004−2006年キリングループ中期経営計画」で、「多角化事業のさらなる展開」の一つとして、機能食品事業の展開を次のように説明している。

・グループ会社のキリン ウェルフーズ(主にサプリメントや健康食品)や武田キリン食品(主に調味料)の事業強化により、健康食品事業と調味料事業の拡大を図る。

・キリングループの研究開発成果であるKW乳酸菌など、新規食素材の製造・供給機能を(機能食品事業が)担い、キリンビバレッジなどのグループ会社を中心に供給していく。

 KW乳酸菌は、花粉症などのアレルギー症状を緩和する効果が高い乳酸菌として、キリンビールと小岩井乳業が開発した機能性成分。

 KW乳酸菌の商品化は、まず2003年12月1日にキリン ウェルフーズがサプリメント「ノアレ」を発売。

 次いで2004年1月20日に小岩井乳業がヨーグルト「小岩井KW乳酸菌ヨーグルト」を関東・甲信越地区で発売(全国発売は2月17日)。

 さらにキリンビバレッジがKW乳酸菌を含む飲料「体質水」を、2月17日に関東エリア(1都7県)で発売した(3月2日に中部圏・近畿圏に拡大)。(関連トピックス

 キリンビバレッジは小岩井乳業を2004年4月に51%の株主になることが決まっており、キリングループが研究開発した機能性食品素材の実用化で、さらに重要な存在になる。

 KW乳酸菌に続き、キリンの新たな機能性食品素材として注目されるのは、ブナハリタケというキノコ。キリンビールがこのキノコの栽培法を確立するとともに、アンジオテンシン変換酵素(ACE)を阻害して血圧を下げるなどの健康効果を発揮することを見いだした。

 まずは、ブナハリタケのエキスを配合した飲料「ビー・フラット」について、キリンビバレッジが「血圧が高めの方に適する」旨の特定保健用食品(トクホ)表示許可を2003年6月に取得済みだ。

 現在のところ、商品化計画はまだ発表されていない。(河田孝雄)

■ 関連トピックス ■
◆ 2004.1.16 花粉症対策食品、ヒットするのはどれ?
1月から、湧永製薬、コカ・コーラ、伊藤園、カルピス、キッコーマン、ロッテ、小岩井乳業も参入


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