2004.02.18

【診療報酬改定】 調剤報酬改定、最大の目玉は分割調剤の評価

  2004年度調剤報酬改定では、調剤基本料や調剤料について一部合理化が進められ、かかりつけ薬剤師の役割を踏まえた情報提供や服薬管理指導などに対して評価の充実が図られた。指導管理料に関連する部分で大掛かりな項目の再編・新設が行われた前回の改定に比べると、さほどインパクトはないものの、よくみると新しい考え方や仕掛けがいくつか盛り込まれている。

 まず、今改定で最大の目玉と言えるのは、分割調剤が評価された点だ。これまで分割調剤行為に対するフィーは一切なかったが、4月以降は分割調剤を行った場合、調剤基本料として5点が算定できるようになった。

分割調剤の評価は1998年改定から検討されていたものの、「投薬期間を決めるのも医師の裁量」と主張する日本医師会の反対が強く、点数化されずにきた。しかし、2002年4月からの投薬期間の原則撤廃によって長期処方が進んだことから、その実態に合わせ、今回、評価されるに至った。長期投薬関連ではほかに、長期投薬情報提供料1および2の点数引き上げも行われ、それぞれ3点アップの18点、28点となった。

 「患者からみてわかりにくい」とされ、支払側委員から強く見直しを要求されていた調剤料の「剤」や日数倍制、調剤基本料の4区分については、「現時点で可能な範囲」(厚生労働省)の是正が図られた。

 調剤料は、内服薬に関して31日以上60日以下、60日以上の点数設定が31日分以上に統一され、88点となった。また、浸煎薬や湯薬を調剤した場合は、従来、調剤料と自家製剤加算が算定できたが、この仕組みが見直され、一本化した点数として、浸煎薬の調剤料、湯薬の調剤料という項目が新設された。点数はいずれも1調剤につき120点で、3調剤まで算定できる。薬を服用時点ごとに一包化した場合についても、一包化加算が廃止され、新たに一包化薬の調剤料97点(1週間分ごと)を算定することになった。浸煎薬、湯薬、一包化薬に関するこれらの点数が新設されたことで、「剤」や日数によらない調剤料が作られたことになる。

 調剤基本料は、従来の4区分が3区分に改められ、調剤基本料1(処方せん受付回数が月4000回以下、特定の医療機関の処方せんが70%以下)49点、調剤基本料2(同4000回超、70%超)21点、調剤基本料3(調剤基本料1および2以外)39点となった。実質的にはこれまでの「Ib(44点)」が廃止されただけだが、激変緩和の措置として、調剤基本料3に区分される薬局でも、処方せん受付回数の多い上位三つの医療機関からの処方せん集中率が80%以下の場合は49点が算定できるように設定されており、これによって49点を算定できる薬局が現行より増加することにもなった。

 このほか、点数が変わった項目として、「お薬手帳」に関わる点数の薬剤情報提供料1が15点から17点へ、麻薬指導管理加算も3点引き上げられ、8点となった。特別指導加算は、月1回目は28点と2点引き下げられたが、2回目以降は1点アップの26点となった。在宅患者訪問薬剤管理指導料については、月4回までの算定上限が、がん末期患者および中心静脈栄養療法対象患者に関しては、週2回かつ月8回まで算定が可能になった。
(庄子育子、日経ドラッグインフォメーション

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