2004.02.13

中教審が薬学教育6年制実施を答申へ 薬剤師育成は原則学部6年、学部4年・修士2年卒は一定条件下で国試受験可

 2月13日、中央教育審議会総会が開かれ、薬学教育6年制の実施に向けた最終案が示された。焦点となっていた4年制学部卒業者への薬剤師国家試験受験資格の付与については、一定条件を満たす修士過程2年を修了すれば「可能」とした。中教審は18日にも「薬学教育の改善・充実について」を答申、文部科学省はこれを受けて具体的な法案作りに着手する。

 答申案では、「薬剤師の養成のための薬学教育」は学部段階から修業年限を4年から6年に延長することが適当と明記した。この6年制学部・学科では、医療現場で働く薬剤師を育てることを念頭に置き、主として医療薬学のカリキュラム、実務実習が拡充される。一方、現行の4年制学部・学科も存続されるが、こちらは「薬学の研究者を目指す者」を主に想定、生命薬学など薬学の基礎研究に関連するカリキュラムの充実が図られる。

 今回最後まで争点となったのは、4年制学部・学科卒業者が2年の修士過程を修了した場合に、薬剤師国家試験受験資格を与えるか否かだった。この点について答申案には「多様な薬学生の進路を考慮し、制度に柔軟性を持たせるため、学生が6年制学部・学科と4年制学部・学科の双方の課程の間で進路変更することができるよう、適切な方策を講じる必要がある」との文言が盛り込まれた。もっとも、国試受験資格があるのは、学部4年・修士2年修了者すべてではなく、「学部6年制の課程に見合う内容」の修士課程を修了した場合に限られる。具体的な条件は、今後の検討事項だ。

 このほか答申案には、1.6年制学部の卒業要件は186単位、2.6年制学部卒業者の学位は「学士(薬学)」とし、4年制学部卒業者は「学士(薬科学)等」とする、3.実務実習開始前に基本的能力を評価する共用試験を実施する、4.質の高い教育が行われていることを確認する第三者評価の実施が必要−−等が盛り込まれた。
(風間浩、日経ドラッグインフォメーション

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