2004.01.16

ベトナムのトリインフルエンザ感染 WHOが「ヒトウイルスの交雑はない」と発表

 世界保健機関(WHO)は1月14日、ベトナムでトリインフルエンザ感染によるとみられる死亡者から検出されたウイルスには、ヒトウイルスの交雑はないと発表した。しかし、同国で多数の死亡者が出ていることと、日本や韓国などアジア一帯でトリインフルエンザが拡大していることを重く見て、速やかにH5N1ワクチン開発の準備を始めるという。

 ベトナムではWHOの支援のもと、年末から年始にかけて重症の急性呼吸器疾患で死亡した3人の患者からトリインフルエンザウイルス(H5N1)を確認した。部分的な遺伝子解析結果によると、すべての遺伝子は本来のトリインフルエンザウイルスに一致しており、交雑によってヒト遺伝子を獲得していないことが判明した。このため、調査の焦点は感染源の特定と、今回のH5N1ウイルスでヒト−ヒト感染が発生しているかどうかに移るという。

 WHOでは、ワクチン製造のために必要な候補株の選定と試薬の開発の準備を始めている。WHO国際インフルエンザネットワークに加盟している各国の研究機関にも近くウイルスと臨床検体が提供され、ただちにワクチン製造に必要なウイルス株の開発が開始される予定だ。

 WHOのプレスリリースはこちらまで。国立感染症研究所の感染症情報センターによる翻訳記事はこちら。(中沢真也)

■ 参考図書 ■


Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 息子が中学受験、それでも地方に転職した医師の決断 医師ヘッドハンティングの舞台裏 FBシェア数:6
  2. 近所で有名な「怖い看護師さん」の処遇に悩む 榊原陽子のクリニック覆面調査ルポ FBシェア数:1
  3. 娘のかかりつけ医選びで知った最近の小児科事情 記者の眼 FBシェア数:93
  4. 医師国試の合格率は88.7%、大学別合格率は? 8533人の新医師が誕生、合格率は90%を切る FBシェア数:1788
  5. これで確定申告できるの? 頼りない税理士に怒り 開業の落とし穴 FBシェア数:2
  6. 梅毒かも、結果が出るまではエッチ厳禁で 井戸田一朗の「性的マイノリティの診療日誌」 FBシェア数:49
  7. 臨床研究法が臨床研究を撲滅する 池田正行の「氾濫する思考停止のワナ」 FBシェア数:9
  8. その免疫療法、本当に推奨できますか? トレンド◎あらゆる癌免疫療法に言及した日本初のガイドライン発行 FBシェア数:407
  9. 患者の同意なく雇用先に診療情報漏示は違法 判例に学ぶ 医療トラブル回避術 FBシェア数:1
  10. はしかを診たこと、ありますか? わかる!院内感染対策 FBシェア数:84