2004.01.15

WHO、トリインフルエンザ感染動物処理時の防御ガイドライン発表

 世界保健機関(WHO)と同西太平洋事務局(WPRO)は1月14日、高病原性トリインフルエンザに感染した動物を殺処理する人員の感染防御に関する暫定ガイドラインを発表した。標準的感染防御(standard precaution)と抗ウイルス処置を中心に8項目を提唱している。概要は次の通り。

1.処分と輸送に当たる人員は、上下つなぎの作業服と不浸透性のエプロン、ディスポーザブル手袋、マスク、ゴーグル、消毒可能な長靴か靴カバーなどを着用する。
2.頻繁な手洗いと作業後の手の消毒が必要。
3.殺処分を行う場所の清掃者も同レベルの防御が必要。
4. WHOが推奨するインフルエンザワクチンの接種が必要。
5.作業者やその家族などに対しては健康状態を監視し、高齢者などの高リスク者は作業を避ける。
6.感染の可能性がある物質を吸引するリスクがある作業者には抗ウイルス薬を予防投与する。
7.作業者などに対する血清学的サーベイランスを行う。
8.動物と死後の検体をウイルス分離のために収集する。

 WHOが最も警戒するのは、作業者がヒトインフルエンザと高病原性トリインフルエンザに同時感染して人体内で遺伝子の交雑が起こり、高病原性トリインフルエンザがヒト−ヒト感染の能力を獲得すること。ガイドラインはこうした状況が発生するリスクの低減を主な目的としている。

 WHO/WPROのプレスリリースはこちらを参照。国立感染症研究所の感染症情報センターがホームページに掲載している翻訳文はこちら。(中沢真也)

■ 参考図書 ■


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