2004.01.14

山口県、トリインフルエンザ発生養鶏場で鶏の殺処分を開始

 山口県はトリインフルエンザが発生した阿武郡阿東町生雲(いくも)の採卵養鶏場「ウインウインファーム山口農場」で、1月13日午後から、現在生存中の鶏全羽の殺処分を開始した。処分には炭酸ガスを用い、3〜4日を要する見通し。埋却は1月15日以降に実施する。

 同農場から出荷された鶏卵約22トンの回収も進められている。鶏卵集配所(GPセンター)の在庫分と合わせ、1月13日現在で1919.4kgを回収したが、まだ出荷量の8.8%に過ぎず、大半は既に消費された可能性がある。

 山口県では、農林部長を本部長とする高病原性鳥インフルエンザ防疫対策本部を設置、感染防止策や県民への情報提供、農家の経営対策などを進める方針だ。現在、家禽や鶏卵の移動が禁止されている汚染農場から半径30km圏には、17戸の採卵養鶏場と13戸の肉用養鶏場があり、それぞれ100万5000羽の採卵鶏と22万2000羽のブロイラーが飼育されている。このため同県では、管轄の中部家畜保健衛生所長を本部長とする現地防疫対策本部も併せて設置し、感染防止に全力をあげている。今後、これら周辺農場への立ち入り検査も実施される予定だという。

 農林水産省の統計によると、2001年現在で全国の採卵鶏農場は5150戸、1億8620万2000羽の採卵鶏が飼育されている。鶏卵の出荷量は245万1297トン、鶏卵産出額は2000年の値だが4199億円となっている。国民1人当たりの1人1日当たりの供給量は46.5gで、重要な栄養源でもある。なお、山口県内の採卵鶏飼育農場は50戸で328万9000羽を飼育している。鶏卵出荷量は4万5491トンで、国内シェアは約2%となる。

 山口県のトリインフルエンザ関連情報はこちらまで。(中沢真也)


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