2004.01.14

ベトナムで重症呼吸器疾患の3人からトリインフルエンザウイルスを検出

 世界保健機関(WHO)は1月13日、ハノイ市内の病院に重い呼吸器疾患で入院していた子ども二人、成人一人の検体から、A型のトリインフルエンザウイルス(H5N1)が検出されたと発表した。

 WHOによると、2003年10月以来、ハノイ市内や周辺地域の病院に重い呼吸器疾患で小児13人と成人一人(小児の母親)の計14人が入院、現在までに成人一人と小児10人が死亡している。ただし、全員が同じ病原体によるものかどうかは不明であり、現時点ではヒト−ヒト感染は確認されていない。

 また、医療関係者が感染したという報告も入っていないという。しかし、もし全員の死亡がH5N1によるものなら、1997年に香港で発生、18人が罹患して6人が死亡したH5N1のヒト感染を既に上回っていることになる。

 ベトナムでは先週、南部の2地域で流行中の高病原性トリインフルエンザの原因病原体として、H5N1が確認されている。このウイルスによる鶏の死亡率はほぼ100%で、4万羽が死亡、さらに3万羽が処分されている。ベトナム国内でのH5N1による人間と家禽の集団感染に関連性があるかどうかは今のところ不明で、WHOとベトナム衛生省、農業・地域省は共同で調査を進めている。

 WHOのプレスリリースはこちらまで。(中沢真也)


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