2004.01.06

感染性胃腸炎が2週間で1.6倍増、咽頭結膜熱も続伸

 国立感染症研究所が2003年12月26日に発表した2003年第50週(12月8日〜12月14日)の感染症発生動向調査によると、感染性胃腸炎の定点当たり報告数(1医療機関当たりの患者数)が46週以降、急増している。45週以降の5週間で定点当たり報告数は約3.2倍になった。第50週の全国平均の定点当たり報告数は14.48に達している。都道府県別では、宮崎県(37.5)、新潟県(30.4)、大分県(26.8)が多い。

 インフルエンザの定点当たり報告数は全国平均で0.38と、まだ本格的な流行が始まっている状況ではない。定点からの報告総数は全国で1796例で、2002-2003シーズンの同時期の4分の1以下と少ない。都道府県別では、山形県(6.2)、群馬県(1.9)、福島県(1.6)、北海道(1.3)が目立つ。

 咽頭結膜熱は45週と48週に微減しているが43週以降、増加傾向が続いている。第50週には全国平均の定点当たり報告数は0.34になった。都道府県別では、山形県(2.1)、和歌山県(1.3)、愛媛県(1.2)が多い。

 水痘は41週から増加傾向が続いている。全国平均の定点当たり報告数は2.69、都道府県別では山形県(4.9)、新潟県(4.6)、熊本県(4.5)に多い。

 A型溶血性レンサ球菌咽頭炎は34週以降、増加傾向が続いてきたが第50週は49週より微減し、全国平均の定点当たり報告数は1.64になった。例年では49〜51週にピークを迎える傾向がある。都道府県別では、鳥取県(6.1)、山形県(5.0)が多い。

 全数報告の対象となる感染症については以下の通り(2003年12月18日集計分)。
 1類感染症:報告なし。
 2類感染症:細菌性赤痢8例、腸チフス1例、パラチフス2例。
 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症11例(うち有症者7例)。
 4類感染症:オウム病1例、Q熱1例、つつが虫病20例、レジオネラ症2例、A型肝炎2例、マラリア1例。
 5類感染症:アメーバ赤痢3例、ウイルス性肝炎4例(B型2例、C型2例)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、後天性免疫不全症候群9例(AIDS4例、無症候3例、その他2例)、ジアルジア症1例、梅毒14例、破傷風1例、急性脳炎1例。

 感染症発生動向調査週報第50号(第50週分)の全文は、こちらhttp://idsc.nih.go.jp/kanja/idwr/idwr2003-50.pdf(pdfファイル)まで。(中沢真也)

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