2004.01.06

【SARS速報】 中国衛生省とWHO、広東省の32歳男性をSARS患者と確認 

 中国衛生省と世界保健機関(WHO)は1月5日、2003年12月に発症し、隔離されている中国広東省広州市に住む32歳の男性が、検査の結果、重症急性呼吸器症候群(SARS)と確認されたと発表した。2003年7月5日にWHOがSARS流行終結宣言を発して以来、シンガポールと台湾でSARS研究者が実験室内で感染した2症例が報告されているが、一般市民が市中感染した可能性が高い症例は、今回が初めて。

 この男性は広州市に住むフリーのテレビプロデューサーで、2003年12月16日に発症し、12月20日に入院、隔離されている。患者の容態は安定しているという。患者に密接に接触した42人を含む81人の接触者はいずれも異常は見られず、自宅待機を解除されつつある。現在、WHOの支援のもとで中国政府が疫学的な調査を行っているが、現在までのところ、動物を含め、感染源は明確に特定できていないという。

 今回のケースは感染者が一人であるため、WHOのSARS警報は発令されず、旅行や通商に関する勧告も出されていない。ただし、厚生労働省検疫所では感染症情報として、広州渡航者に対して、帰国後10日以内に発熱などの症状が出た場合には、広州からの帰国者であることをあらかじめ告げた上で医師の診察を受けるよう、勧告している。

 中国衛生省のプレスリリース(中国語)はこちら、WHOのプレスリリースはこちらまで。また、厚生労働省検疫所の海外渡航者のための感染症情報はこちらまで。(中沢真也)

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