2003.12.12

美人女医が明かす、ポスター発表で観衆を集める秘訣

 学会のポスター発表は、多くの研究者と忌憚のない意見を交わせる、またとない機会。できるだけ多くの人に足を止めてもらいたい−−。だれしもそう願うところだが、Canadian Medical Association Journal(CMAJ)誌12月9日号に掲載されたカナダの女性医師の「研究」から、ポスター発表で人目を集めるための意外な秘訣が判明した。

 カナダWestern Ontario大学小児科のSusan L. Bannister氏らが注目したのは「演者とポスターのカラーコーディネート」。Bannister氏が学会発表のために用意したポスターは、青、薄紫(ラベンダー)、緑、黄色の4色を使ったカラフルなものだ。そのポスターの前に、セッションの前半は薄紫、後半は真っ赤なブラウスを着用して立つことで、ポスターを訪れる観衆の数がどう変わるかを調べた。

 もちろん、ポスターセッションの前半と後半で、会場を訪れる人数に差がないという保証はない。そこでBannister氏らは、同僚のHeather MacDonnell氏に協力してもらい、ベージュの地味なジャケットを着て、地味な配色の別のポスター前に立ってもらった。MacDonnell氏が「対照」というわけだ。

 セッションの前半(39分間)に、薄紫のブラウスを着たBannister氏のポスターを訪れた人数は68人。「対照」のMacDonnell氏のポスターには40人しか訪れなかった。ところが、セッションの後半(28分間)にBannister氏が真っ赤なブラウスに着替えると、ポスターを訪れる人数は32人へと減少。一方、MacDonnell氏のポスターには71人が訪れ、カイ2乗検定で、ブラウスの色とポスターに訪れる人数とには明らかに関連があることがわかった。

 論文にはカラー写真が掲載されているが、確かに、薄紫のブラウスはポスターにマッチする色。一方、真っ赤なブラウスと4色ポスターとは、まさに眼がちかちかする色の取り合わせだ。最近は人目を引くカラフルなポスターが増えているが、色鮮やかなポスターの前に立つ場合は、自分が着る服の色にも気を配る必要があるようだ。

 この論文のタイトルは、「Effect of colour coordination of attire with poster presentation on poster popularity」。現在、全文をこちらで閲読できる(リンク先の運営次第で変更になることがあります。ご了承下さい)。(内山郁子)

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