2003.12.09

【性感染症学会速報】 女性性器クラミジア感染症にアジスロマイシン500mg×2回療法が著効 

 女性性器のクラミジア感染に対する治療法として、アジスロマイシン500mg2回投与の有効性が確認された。国内で主流になっているニューキノロン系薬剤などの7〜14日間投与と比較して、除菌効果は同等であり、コンプライアンスが高いという。若者を中心に激増するクラミジア感染症に対する治療法の選択肢として、検討する価値がありそうだ。12月6日の一般口演「クラミジア−3」で、神戸大学大学院成育医学講座の森山俊武氏が発表した。

 森山氏らは、性感染症(STD)の随伴症状や精査希望で受診した患者のうち、初診時にPCR法による検査で子宮頚部クラミジア陽性だった42人のうち、クラミジア以外のSTD病原体が検出されなかった36人を対象として、アジスロマイシン500mgを1日1回、2日間投与し、投与開始1週間後と2週間後にクラミジア抗原を再検査した。

 その結果、1週間後には75%(36例中27例)、2週間後には全例がPCR検査でクラミジア陰性になった。介入に対する脱落はなかった。治療開始前には、クラミジア子宮頚管炎の典型的な症状のうち、帯下増量が36例中11例、掻痒が同14例、性器痛が同6例に認めたが、1週間目には帯下増量は36例中4例、掻痒は同8例、性器痛は同4例に、2週目には、帯下増量は36例中2例、掻痒は同5例、性器痛は同3例と時間経過に伴って減少した。

 一方、副作用を疑う所見は約3割の患者に認められた。多かったのは、下痢(36例中4例)、嘔気(同3例)、発疹(同2例)で、時間とともに軽快し、2週目には消失した。血液生化学、肝機能、腎機能などの検査では特異的な変化は見られなかった。

 コンプライアンスについては、のみ忘れ、服薬中の性交のいずれについても全患者でなく、遵守できたという。1000mg1回投与ではなく、500mg2回としたことについて森山氏は、「最終的には1000mg1回投与が望ましいと思われるが、体格差を考えて今回は2回投与とした」としている。(中沢真也)

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