2003.12.05

【注目商品】 ペパーミントが花粉症を緩和 日本コカ・コーラが紅茶飲料として、1月から発売へ

 ハーブの一種、ペパーミントに含まれるポリフェノールが、花粉症の症状を緩和することが新たにわかった。

 日本コカ・コーラ(東京都渋谷区)は、この成分を配合した紅茶飲料「春のミント習慣」を2004年1月12日から発売する予定。価格は350mlのペットボトル入り160円、340gの缶入り150円。いずれもペパーミントのポリフェノール抽出エキスを300mg含む。

 ペパーミントは清涼感のある香りをもつハーブ。岡山大学薬学部薬物作用解析学研究室教授の亀井千晃氏らは、そのペパーミントから香り成分を抽出したあとに残る部分のポリフェノールに、花粉症を緩和する作用があることを発見した。

 12月2日、東京で開かれた国際フードファクター会議で、共同研究を行った総合医科学研究所(大阪府豊中市)社長の梶本佳孝氏が臨床試験の結果を発表した。

 臨床試験の対象は、49人の花粉症患者。患者を無作為に2群に分け、2003年2月8日〜4月5日までの8週間、一方にペパーミントのポリフェノール抽出エキス300mg入りのお茶を、もう一方にエキスの入ってないお茶を、1日1本、朝食時に飲んでもらい、2週間ごとに鼻粘膜の様子や自覚症状をチェックした。

 なお、被験者らは大阪市周辺に住み、花粉の飛散量は摂取3週目にあたる3月2日から急増し、5週目ごろにピークを迎えたという。

 その結果、花粉飛散量の少ない2週目や4週目では、エキス入りを飲んだ人で有意に鼻粘膜の腫れが抑えられていた。自覚症状については、エキス入りを飲んだ数人で、鼻づまりなどの改善効果がみられたが、有意な差が出るほどの効果はなかった。

 2003年の冷夏の影響で、2004年の花粉飛散量は、南九州を除く全国で激減すると予測されている。「花粉の飛散量が比較的少なければ、この成分で花粉症の症状を和らげる作用を期待できるのではないか」と梶本氏はいう。

 このエキスの有効成分は、ルテオリン-7-O-ルチノサイドと呼ばれるポリフェノールの一種。試験管レベルの実験では、抗アレルギー(ヒスタミンの遊離抑制)作用が確認されている。ラットを用いた実験では、甜茶(てんちゃ)エキスをのませた場合よりも、アレルギー症状を抑える効果が高かったというデータもある。

 抽出エキスの開発・製造は、香料メーカーの小川香料(東京都中央区)。香料として様々な食品に配合される精油成分を取ったあとに残る、捨てていた部分に、実は有用な物質が含まれていたわけだ。(小山千穂)

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