2003.12.01

SARS消毒には台所用洗剤が便利で有効、国立感染研が消毒法の三訂版を提示

 重症急性呼吸器症候群(SARS)には、エチルアルコールが有効であることは早くから知られているが、蒸発しやすく、発火のおそれもあるエチルアルコールは一般家庭などでは扱いにくい場合もある。国立感染症研究所の感染症情報センターは11月28日、台所用合成洗剤がSARSコロナウイルスの消毒に有効性を確認したとして、SARS消毒法の三訂版をホームページに掲載した。

 効果が確認されているのは、食器、野菜洗浄用の製品で、成分として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、またはアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムを16%以上含むものだという。

 従来のエチルアルコールに加え、台所洗剤の使用を推奨しているのは、臨床的にSARSが疑われるか、あるいはSARSであることが確認された患者が発生した場合に患者の部屋などに対して行う消毒処置。台所用の合成洗剤を1lのぬるま湯に対して5〜10ml以上加えて用いる。使用するときには、手袋、手術用以上の性能のマスク、ゴーグル、ガウンなどを着用し、窓を開け放って可能な限り日光が届くようにする。その上で、消毒剤が十分長時間残留するように、清拭することを勧めている。消毒剤を噴霧するとウイルスなどを空気中に舞い上がらせる危険性があるため、拭き取りに限る。体液などが付着した部分には、ティッシュペーパーなどに消毒剤を染み込ませ、5分間以上経過してからから拭きする。

 このほか、衣類、寝具、食器など患者の体液などがつきやすいものについては、80度以上10分間以上の熱水洗浄を行うなど、詳細な手順を紹介している。

 SARSに関する消毒の詳細についてはこちらまで。(中沢真也)

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