2003.11.28

キユーピー、“のむヒアルロン酸”商品を強化 ドリンク、スープ、おかゆなどに120mgを配合

 キユーピーが、保湿やシワ改善に効果があるとして注目されているヒアルロン酸を配合した飲料や食品のラインナップを強化した。

 従来から販売するサプリメントやゼリー飲料に加え、スープやおかゆにもヒアルロン酸を添加。「キユーピープラスユー(+you)」シリーズとして、50ml入りドリンク(350円)をはじめ、コーン味などのスープ(160g)3種類、おかゆ(350g)2種類、水ようかん(62g)、黒ごまプリン(59g)の計8製品を11月26日から発売した。値段はいずれも300円。

 新製品はいずれも、1製品に120mgのヒアルロン酸を含む。ヒアルロン酸入りドリンク類は多数あるが、その含有量は数mg〜数十mg程度のものが多い。1製品に100mgを超える量を添加した商品は、おそらく初めて。

 また、おかゆやスープといった形態への商品展開も国内初とみられる。日常の食生活で、手軽に一定量のヒアルロン酸を摂取できるようにするのが狙いという。

 ヒアルロン酸は、体内のいたるところに含まれている物質で、細胞同士をつなぐ役割を担う。たった1gで6リットルもの保水力を持ち、肌では、その潤いを保つ大切な構成要素となっている。ただし、加齢とともに体内のヒアルロン酸量は減少していく。このため、化粧品として肌に塗ると、肌の水分量がアップし、みずみずしい肌を取り戻せる。

 最近、このヒアルロン酸はのんでも、効果があることがわかってきた。現在、どのくらいの量をのむと効くかについての臨床研究が進められている。今回、キユーピーが配合するヒアルロン酸量を決めるベースとなったのも、同社が東邦大学医学部第2皮膚科学教室の漆畑修教授らと行った共同研究の成果に基づくようだ。

 研究は、肌荒れ・乾燥肌に悩む35人の男女を2群に分け、一方に1日120mgのヒアルロン酸、もう一方に偽薬をのませた。その結果、ヒアルロン酸をのんだ人たちは、2週間目に目の下の水分量がアップ、皮膚のシワの改善効果も確認された(日本美容皮膚科学会雑誌;12,109-120,2002)。

 “のむスキンケア”商品が、女性の間に定着しつつあることを裏付ける調査結果もある。メディアネット(東京都渋谷区)がインターネットを利用して全国の女性2328人を対象に行った調査によると、約4割の人が、肌荒れや肌のくすみ、しわが気になるとき、ドリンク剤やサプリメントを週に2〜3回以上利用しているという。

 120mgという高含有量、おかゆやスープ、デザート類という日常的な商品に配合したことなど、キユーピーの新戦略に消費者がどう反応するか、注目したい。(小山千穂)

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