2003.10.30

【日本高血圧学会速報】 日本高血圧学会が第26回総会を開幕

 日本高血圧学会は10月30日、第26回総会を宮崎シーガイア内ワールドコンベンションセンター サミット(宮崎市)で開幕した。今期総会の会長は、宮崎大学第一内科教授の江藤胤尚氏(宮崎医科大学と宮崎大学は10月1日付で統合)。会期は11月1日までの3日間で、約1500人の参加が見込まれている。

 今期総会のテーマは「高血圧治療の新しい展開」。昨年12月に発表された「ALLHAT」(Antihypertensive and Lipid-Lowering Treatment to Prevent Heart Attack Trial)研究(関連トピックス参照)結果を踏まえ、今年5月には米国で新ガイドライン「高血圧の予防、発見、診断、治療に関する米国合同委員会第7次報告(JNC7)」が発表(関連トピックス参照)。欧州高血圧学会(ESH)も独自ガイドラインを策定するなど(関連トピックス参照)、高血圧の治療や降圧薬の選択のあり方について、世界的に大きな議論が巻き起こっている。

 このテーマを受け、シンポジウム2「高血圧診療の変遷と新たな展望」では、高血圧の診断・治療や病態理解の上で重要な話題を取り上げる。また、初日と3日目に開催されるディベートセッションでは、「第一選択薬は利尿薬かカルシウム拮抗薬か」「高齢者高血圧の年齢別降圧目標は是が非か」など、統一見解が得られていない降圧治療上の4課題について、忌憚のない意見を交わす。

 また、薬剤特異的な臓器保護作用やインスリン抵抗性改善による降圧の可能性の追求、抗アルドステロン薬の新しい評価など、高血圧治療に対する新たなパラダイムの展開も期待されている。宮崎はナトリウム利尿ホルモンやアドレノメデュリンの発見の地でもあり、シンポジウム1「血管作動性ペプチド研究の最前線」では、こうした血管作動性ペプチドに関する最先端の研究成果が紹介される。

 一般演題の応募数は337題あり、うち315題を採択。選考委員から高い評価を得た82題は口演、残りはポスター発表される。このほか、国際セッションでは国内から23題、海外から14題が発表。コメディカルセッションでは7題が発表される。今期総会の詳細は、「第26回日本高血圧学会総会のホームページ」まで。同サイトからは学会プログラムもダウンロードできる。(内山郁子)

■ 関連トピックス ■
◆ 2002.12.18 「利尿薬はACE阻害薬、Ca拮抗薬に勝る」−−NHLBIが「ALLHAT」研究結果を発表
◆ 2003.5.15 米JNCが高血圧ガイドラインを改訂、血圧120〜139/80〜89mmHgを「高血圧前症」に
◆ 2003.6.16 ESH/ESCの欧州版高血圧GLが発表、「高血圧前症」を用いず旧来通りの血圧分類を採用

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