2003.10.29

NIHがサプリメントの最新エビデンス集を発表、最重要の研究論文25報を紹介

 米国国立衛生研究所(NIH)の健康食品部門(ODS;Office of Dietary Supplements)は10月27日、健康食品の臨床効果に関する優れた研究論文を総括したエビデンス集を発表した。2002年に発表された健康食品関連論文のうち、特に優れた25報を簡潔に紹介したもの。ODSは毎年、優良論文を集めたエビデンス集を発行しており、2002年版は4冊目となる。

 ODSは、Science誌やJournal of the American Medical Association(JAMA)誌、Lancet誌など、論文の掲載に審査がある(ピア・レビューの)代表的な医学論文34誌に、2002年に掲載された約350報の健康食品関連論文を抽出。栄養学や公衆衛生学などの専門家45人が論文の質をランク付けし、上位25論文をエビデンス集として取りまとめた。類似のエビデンス集との大きな違いは、ポジティブな結果が出た研究だけでなく、ネガティブな結果を示した研究も取り上げていること。研究にどこがお金を出したかも明記されている。

 採択された論文の研究分野は、1.抗酸化物質(ビタミンE、グルタチオンなど)、2.各種ビタミン(βカロテン、ビタミンD、葉酸など)、3.ミネラル(カルシウム、セレン)、4.アミノ酸・脂肪酸(コエンザイムQ10、エイコサペンタエン酸=EPA、L-カルニチンなど)、5.植物由来成分(サラシナショウマ、甘草、セント・ジョーンズ・ワートなど)、6.食物繊維・大豆−−の6分野。健康食品分野の研究論文が“玉石混交”状態であることは、多くの人が痛感するところ。今回発表されたエビデンス集は、読むべき一報を選ぶ上で大いに役立ちそうだ。

 このエビデンス集のタイトルは、「Annual Bibliography of Significant Advances in Dietary Supplement Research 2002」。現在、全文をこちら(PDF形式)で閲読できる(リンク先の運営次第で変更になることがあります。ご了承下さい)。なお、ODAホームページのこちらからは、1999〜2002年版のエビデンス集や健康食品関連の報告書を入手できる。(内山郁子)

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